彫刻家エドゥアール・サンド
 エドゥーアル・サンドは1881年生まれのフランスの彫刻家で
 沢山の動物をモチーフにした作品を残しました。


 1996年の目黒の庭園美術館の展覧会で
 初めて日本で紹介されたとの事です。

 私もこの展覧会で初めて
エドゥーアル・サンドを知り、
 その幸せな彫刻群を目にしていっぺんに大好きになって
 しまいました。
 事実、この展覧会場に居る人々のほとんどが笑顔を浮かべて
 いるのを、感嘆の思いで見ていたのを覚えています。

 展示期間中なんども足を運んだこのエドゥーアル・サンド展。
 あれ以来まだ一度も日本で彼の展覧会は開かれていません。
 首をなが〜くして待ってるんだけどなぁ・・・。

 少しでも人に知ってもらえればと思い、ホントに少しですが、
 この作家を紹介してみたくてこのページを作りました。

エドゥーアル・サンド自身、多くの動物を飼っていました。彼と彼の動物達とが一緒に写っているポートレイトが沢山残っています。

右のジャガーも彼の仲間。
この彫刻のシリーズの1点が、1996年日本での個展の記念にと寄贈され、現在庭園美術館の庭で見る事が出来ます。
彼のパートナーである動物達は、彫刻のモチーフに何度も繰り返し登場します。その愛情が見る側にもしっかり伝わって来て、彫刻を見ていると、なんだか幸せな気持ちにさせられるのです。
左は鳥獣戯画みたい、カエルのアルゼンチンタンゴのシリーズ。
この他に、もちろんバンドネオンがえるもありました。

右は動きが美しい諍い合うグレイハウンド(かな?)犬もいろいろな犬種を彫っているようです。
個人的に更に嬉しいのが鳥類、それも型通りでなく、やはり愛情のある眼差しで彫られた鳥類の作品が沢山ある事。

左は陶器のセキセイインコたち。
陶器はペリカン形のポット等、工業製品化されていた事もあった様です。とくにこのインコは可愛い。売ってたら欲しいかも。

右はほたる石に彫られたカワセミかな?
左のふくろう、とっても大きくてそばで見てるとドキドキします。この展覧会の中で一番すきな作品でした。
 この展覧会に何度も足を運ぶたび、このふくろうの置いてある部屋が近付いてくると妙にドキドキしたものです。みずみずしくて、すかっと鋭さがあって・・この美しさと清清しさは、どんなに言葉で表現しようとしても足りないです。


エドゥアール・サンド自身もふくろうは好きなモチーフだったらしく、作品に繰り返し表れるモチーフの1つです。


エドゥアール・サンド関連サイト(フランス語)
「Fondation Edouard et Maurice Sandoz 」
http://www.fems.ch/fr


日本での展覧会開催を切に待ち望む気持ちをこめて。


※写真は1996年庭園美術館カタログより参照させて頂いておりますので、
もし不都合との旨のご連絡がありましたら、即削除致します。



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