メディナ・アサーラ

アサーラは『オレンジの花』の意味。
10世紀、時のカリフ/王 アブドゥル・ラフーマン3世が妻アサーラの為に
建設した壮大な宮殿。王の住まいとしてだけでなく行政もされた。
ピンク、ブルー、黒の大理石、象牙、黒檀などふんだんに使用された装飾。
動物や人間をモチーフにしたものもみられる。
見晴しのよい傾斜にそびえるモスク跡は正確にメッカの方向を向いている。
完成後わすか70年で北アフリカのベルベル人の侵略をうけて破壊された。





大きな石の間に小さな石がぎっしり
詰め込まれた塀。

区々が小刻みに直角に曲り馬での襲撃力を
弱める働きをしたそうです。

水道跡。

水場(噴水?)跡でしょうか?

向こうにトンネルが見えます。

玄関の敷石は大理石。
扉を回転させる為の丸太が
はめ込まれていた円の跡がある。

順路

風化して溶け出した壁。岩塩が出ているものも。

荒れた遺跡をうるおす花と緑

どきどき黄色い砂石にまじり
チョコレートそっくりな岩が。

山から望むにコルドバの町

左:荒廃している噴水。

右:メッカの方角を向くメスキータ。
左:大きな木の下は
水飲み場になってます。
炎天下歩いて来て
ぬるい水でもありがたい。

右:柱の装飾の墓場。

王宮『富の間』の入り口。
これよりラストまで『富の間』のfoto。

富の間の円柱装飾。

はっきり言ってちょっと怖いです。
コルドバのメスキータに見られるような
特徴ある赤と白のアーチ。
でもここはまるで廃虚で
傷だらけで痛々しい。

交通の不便さもあって
訪れる観光客も多くはない。

そのせいか
がらんとした空間に
まぜかまだ
なまなましい
戦争略奪の跡を感じたような気がした。

この廃虚化の原因は
時の風化によるところも大きいのは
わかっているのだけれども。。