流鏑馬(やぶさめ)
逗子海岸於
2004.11.21



流鏑馬、なんとなくなら知ってたけど、
ちゃんと見に行ったのは初めて。
やーこんなにも厳しくカッコ良い世界なのですね。

流鏑馬はもともと競技ではなく武術や狩猟とも意味が
異なり、 古来神道上の儀式であったとの事。
昔に比べて馬の脚が随分と早くなった為
流鏑馬も難しくなり、一層技術がアップしているとの事。
流鏑馬についていろいろ調べてみても面白そうです。






流鏑馬がある日の午前中、武者行列がでました。
地元商店街を練り歩きます。
愛想の良い旗持ちさん(左写真の先頭)。

旅姿の姫一行。(上&右)



稚児行列に外人さんのなぎなた部隊も。
地元の人で商店街は盛り上がってます。


さて、いよいよ逗子海岸到着。
パドック(とは言わないと思うけど/汗)の
ようなところで馬達が準備されています。


馬達を見て大興奮のブルちゃん。


とうとう飼い主に押さえ込まれてしまった
カエルのような格好のブルちゃん。

行司さんの扇の合図でスタートです。
馬上から3つの的に次々に当てて行きます。
競技は3回行われ、的の種類も3種類。
最初は写真右下に置かれているカラフルな同心円の的。
次に的の架け替えがあり、
いま狙っている菱形の木の的へ交換。
だんだん的も小さくなり狙いにくくなります。
木の的は矢が当たった時に二つに割れて
木の良い香りが辺りに漂うのだそう。

見ていると3つの的のうち、
馬が走り始めの一番最初の位置にある的は
非常に狙いにくいみたいだ。
走り始めで姿勢がまだ安定してないかったり、
姿勢を安定させる事ができても弓の構えがまだ甘かっ
たり。走る馬の上で・・・・それだけでも大変。

馬が走った後はその度に地均しされます。(上写真)
今回走っている途中馬の脚が
ロープに絡まる
というアクシデントがあったのですが、
乗り手が上手く操作して大事には至りませんでした。
騎手の馬さばきに観客席から賞賛の拍手が。
(一瞬ドキッとした〜!
こういうアクシデントは今まで一度もないとの事。)



流鏑馬も終りに近付き、的を多く当てた上位者のみが
残ってゆきます。いよいよ最も小さい最後の的へ架け替え。
この的は2つに合わせた素焼きの陶器でできており、
矢が的に当たると陶器が割れて中から白い
紙吹雪が舞います。(粋だ〜)



流鏑馬に使用する矢はかぶら矢と言って
先端がかぶのような形にまるくなっています。

なんだっけ?確か神道の神様が血の匂いを嫌う為に
本物の矢は使わないとかなんとか
会場アナウンスで説明がありました。
(記憶も写真も鮮明でなくてスミマセン〜)

走り終わった馬が海岸沿いに戻って来ます。
先頭が今回一番的を当てた人馬。

今回の流鏑馬、唯一の女性騎手。かっこいい。
(しかし皆この衣装で馬に乗りにくくないのだろうか)

流鏑馬も終わって休憩中。
このあと子供らに囲まれて馬達は大人気でした。

右写真の馬の鐙(あぶみ)は日本古来の乗馬ならではの形。
この舌のような形をした鐙のおかげで、
馬上でも安定して立ち姿勢が保てるのだそう。


最後に的が当たって割れた素焼きの陶器のかけらを
会場の皆に配ります。(写真左&上)
『縁起物ですからね!』と
係りのお兄さんが手渡してくれます。
もちろん私ももらって来ました〜。


今回の流鏑馬は武田流と言って日本で唯一古式の流鏑馬を保っている団体だそうです。
興味のある方は武田流のサイトを覗いてみては?(まわし者ではないですが・・)

神道にもとづく流鏑馬の歴史や、今後のスケジュールなどが見られます。

武田流弓馬道サイト http://yabusame.jp/


おしまい