ご縁


日本の国土は竜体といわれます。
その竜体には金脈が走っており
その金脈の上を添うように川が流れているといわれています。
金の微細な高振動が転写された水が各地で自然界の中に流れている。
日本の水質が世界的に見ても素晴らしいものと言われる所以です。
 
龍集・星山の土は宇宙的な黒龍を思わせる。
その土は注ぐうつわ・急須となって生まれたがっていました。
去年おつくりしてすぐお迎えがきまりました
内側ぜんたいに純金を施した急須と成ります。
この土から金が生まれるというイメージがありますゆえに。
 
数日前におぼえがきに掲載した写真:
龍集・星山の土をろくろでひいてうまれてきた急須のパーツたち↓

 
その後、このパーツを組み立てて急須として完成させました。
まずはボディの高台を削り、それから茶こし部分の穴開けです。

穴は、専用の道具でひとつひとつ
注いだ時の角度と位置を確かめながら開けてゆきます。
途中乾燥させながら開けてゆくのがコツ。
わたしのつくるペリカンポットと呼んでいるタイプの急須で
約120個前後穴を開けます。
 
陶芸は、どの工程でも土の乾燥具合が命。
今回の組み立てでは数日の雨の影響で
ゆっくりとした乾燥具合を見はからいながら、
ようやく茶こし穴をあけられる塩梅になりました。

蓋部分のパーツを削って成形し、頭頂部につまみを付けました。
それからボディに、タタラにした土を切り出して注ぎ口を付けます。
(まだ日のある時間から組み立て始めたのですが、
この写真を撮影した頃には外はもう真っ暗になりあかりは室内灯になっています)

『さあどうぞ』といいたげな、とても感じのよい注ぎ口に成りました。
 
こんかいこの急須を作りながら、
土に触れる錬金術的な一環として、
急須の組み立て部分のみ体験していただくワークショップも
面白そうだなあと思いました。
 
急須の組み立ては、
それはその工程だけでもひとつのクリエイト。
そこを取り出して楽しんでいただくというのもよいかもしれない。
パーツたちはこちらで用意させていただいて、
そのなかからパーツの組み立て工程を体験していただき
最終的に急須に組み立てて完成させる。
蓋のつまみや注ぎ口の形の成形だけでも
かなり印象がそのひと独特のものになる。
蓋をつまむときの気持ちになったり、
注ぐときの気持ちになれば、
どのような形がここちよいのか、
そういった土のクリエイトには
物理的な力も働くので
エゴが抜けて純粋に生き物としての心地よさを顕現したときに
まさに注器・急須と成る。
しかもできあがったものは急須はその人唯一無二のものになる。
これも瞑想。
リラックスして
何ものにも追われずに作っていただきたいので
組み立てのみでも制作には2、3時間程度かかるでしょうか。
もしご興味がある方がおられたらですが*
 
2023年はどこか『注ぐ』というテーマがきているのですよね。
数年前にその予兆みたいなものがあって、
急須や片口のような注器は”いちばん身近で小さい滝”というメッセージを
滝川神社で受け取っていたのでした。
今年はそういった不可視の世界からやって来たメッセージテーマに沿った
注ぐ器が生まれてきそうです。
去年の一年間、
思えば水のことをさせていただいてきたことも
いまのここに繋がってきているように感じます。
うつわと水。
あふれんばかりに注がれる。
 

 
今日もヤマトタケルの湧き水を汲ませていただきに参りましたら、
なんと不思議なご縁がありました。
 
今年のメインとなりそうな展示に、
わたしが持っていない技術をお持ちのかたに、
あることをお頼みしたいな。。と、つい2,3日前、考えていたのです。
そうしましたら今日、
ヤマトタケルの湧き水の前で
まさにその職をされているというご夫妻と出会いました。
さいしょはちょっとご挨拶した感じでしたのに、
なぜかお話が転がって・・
びっくりして何度も、そのお仕事されているのですか?!と
まさにわたしが求めていた技術のお仕事の方で、
何度も聞き返してしまいました(笑)
 
そぼふる雨の中、
泉の前で、ついお引き止めして盛り上がって立ち話しをして。
初めてお会いしたのに
なんだかすいすいと言葉がつうじるようで
心湧く嬉しい時となりました。
 
また詳しくは今日のお話が具現したとき
おぼえがきさせてくださいね。
 
日常とハレが同時に普通に存在する感じ。
年明けて、ほんとうに新世界はすごいなあ。
 

湧き水のお社の山椿にも瑞兆の雨。

 
 
 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です