泉源をたずねて その1

 
泉源(センゲン)。
みなもと。
 

 
諏訪の森の奥の
自然のままにそこに湧く美しい泉に行くときはいつも、
家を出るその瞬間から帰るまで
コノハナサクヤヒメがずっと一緒に
傍に居られるのはなぜなのだろうと思っていました。
旅の安全を守ってくださるようにいつも感じております。
 
今年の7月に再び諏訪の泉から戻ってくると
コノハナサクヤヒメと富士山が心に湧くようになりました。
 
諏訪の山奥の泉でなぜ
毎回私はコノハナサクヤヒメを感知するのだろうと
不思議に思っていたところ
ある日ある時の折に、
コノハナサクヤヒメがお祭りされている浅間神社の「せんげん」は、
「泉源」でもあるのではないかという閃きが心に降りて来ました。
 
改めて泉源という言葉の意味を調べてみると
「みなもと」とありました。
 

 
コノハナサクヤヒメはイワナガヒメと
姉妹だとか、同一神だとかとも言われています。
コノハナサクヤヒメとイワナガヒメの神話は、
古事記などにも取り上げられていますが
もうおひとかた、コノハナチルヒメについてはほぼ知られておりません。
この三姉妹はオオヤマツミの子とされています。
 
古今東西神話と言われているものは
そのまま地上で起こる現象の顕れになっています。
 
コノハナサクヤヒメは泉。
イワナガヒメは更にその奥で水と成った岩。即ち溶岩、マグマ。
そして三姉妹のうちほとんどその伝承などについて見えてこないコノハナチルヒメは、
富士山の特別な状態、つまり噴火のときに飛び散る溶岩や噴煙。
オオヤマツミを巡る三姉妹のエネルギー。
それがわたしの内に視えてきたとき、
タイミング良くテレビでタモリさんが
富士山の噴火についての番組をされているのを観ました。
 
その番組の中では富士山が噴火するようすを
模型を使ってシミュレーションしていました。
富士山の火口から噴煙の柱が上空までまっすぐすうっと立ち昇り
成層圏に到達するとそれは
花開くように辺り一面に広がって行きました。
上空で広がるだけ広がった噴煙は
やがて崩れ落ちながら辺り一面にはらはらと灰や小石を降らせます。
この模型のシミュレーションを見て
タモリさんが思わず
『綺麗ですね。』と言いました。
実際に火口からは噴煙や赤いマグマの柱が飛び散り
不謹慎ながらきっと本当に綺麗だったのだろうと思います。
 
地中をマグマが柱のように立ち昇り
それが噴煙とともに天まで昇り広がった上空から
はらはらと辺り一面に舞い落ちる灰。
噴火の時にのみ顕れる、
タモリさんが思わず『綺麗』と口にした美しい現象こそが
コノハナチルヒメなのではないか。
 
わたしの中に芽生えた
この、オオヤマツミの三人の娘たちを巡るエネルギーの物語は、
実際にこの28日に富士山に行くことによってより深く響き合い解き明かされました。
 
今回富士山へ参りますことにあたっては
いまから2年前に
富士樹海と、ヤマトタケル及び剣・矛のキーワードにて
ご案内をお願いさせていただいた
富士山公式ガイドのトヨタマヒメさんに再びお願い致しました。
 
お陰さまで今回も『コノハナサクヤヒメ』をキーワードに
富士山の大切ないくつかの場所へと導いて下さいました。
心より感謝いたします。
 

朝日に照らされながら雲の向こうへしずむ月。
2年ぶりの富士山へと向かう車窓から。


つづく
 
**
 
トヨタマヒメ富士日記さんにてこの日のこと綴って下さいました* https://ameblo.jp/mizunotunagari3776/entry-12830483201.html
 
 

ひとしずく

冷えますね。
ご自愛くださいね。
 
今朝の雨のあと
庭のカタバミたちに一粒ずつ乗っかっていたしずくたち。
 
きれいでした。
 

 
昨晩、古墳で不思議な幽顕の境に居りましたところ
山から降りてきて
そのままの振動で汲んだ海水を
お風呂に入れましたものですから、
寝入りばなも寝ている間も
体が記号化されて
いわゆる肉体ではなくなっていました。
変成意識状態の中でですけれどね。
わたしの体は
まばらなバーコードみたいな図形になっていて
肉体から解放されているのでとても軽く
(不思議と頭部だけはしっかり肉体を保っている感覚がありましたが)
寄せては返す波のようにその図形は
揺らいでおり、
その揺らぎが
えもいわれぬ心地よさでした。
 
人はすべて図形化できるというお話を聞いたことがあり
以前も自分の図形を手のひらにのせて
ゆっくり回転させていたこともありましたが、
今回はそのときとはことなる感覚の図形で、
もしかしたらこうやって
一度出来上がっていた図形をまばらに分解し、
羊水の波間にただよわせて
新しい図形に組み替えるのかもしれません。
 
 

つれづれ メモ

海に呼ばれて海水を汲み
森の古墳におつなぎする
 
森で 天地結ぶうたうたう
天ノ川の鹿や精霊たち あつまってくる
 
木の葉の音
確かな気配と鳴き声
 
響き合い
さっぱりと洗い流され
生まれ変わる音開き
 
海でふたたび今度は自分のために
汲んだ海水を
今夜のお風呂に入れるのがたのしみです。
 
そんなささやかで大切な日常のひとこま。
 
 

扉が閉じました。

無事に
初めての試み、そして最上のかたちで
作品に触れ、お引渡しすることができる機会を授かりました
茶会瞑想と作品販売会。
今日で扉が閉じられました。
 
今回ご縁ありました皆さまとまたお会いできますこと、
ほんとうに楽しみです*
心からありがとうございました。
 
茶会瞑想はお越しになる方に合わせて変化し続けながら
今後も開催する予定でおりますので
今回お逢いできなかった方々も
タイミング合いましたらぜひお越しください。
こちらとあちら
売り手と買い手
お客さんと作家
そんな分断が、本質にとどく邪魔をしていた旧世界の枠を
今回お越しくださった皆さまが様々な形で関わってくださって
一緒に取り払ってくださいました。
この場にお越しになることでエネルギーを循環させておりました。
その言葉、振動一つ一つが、です。
本当に今この時にタイミングがピタリと合った不思議なご縁、
今回初めてお会いした方も何人もいらっしゃいました。
もしかしてもともとそういう地球の脚本だったのでしょうか?
いずれにせよこれからどのように輪が広がっていくのか***
ぜひまた一緒に新しい地球づくりいたしましょう。
工房イソラがその循環のステーションのような場と成るのでしたら
本当に嬉しいことと思います。
また次回のお越しを心からお待ちしています*
皆さま、いっときいっときをご自愛くださいね。
心からありがとうございました。
 
おかげさまで無事扉を閉めることができ、
すべての現象への喜びと感謝を告げたく
地元の産土さんと海に参りました*

浜辺で白鷺の大きな羽根をひろいました。
潮の香りがしみていました。

 
*おまけ*
海からの帰り、途中のパン屋さんが気になって
ショーケースをのぞいてみたら
なんとほたて貝の形をしたクリームパン!

だいすきなカミーノがこんな風に登場してくれて**
嬉しく美味しくいただきました*