泉源をたずねて その4

ワタツミ
 
ツクヨミ
 

 
今回の富士山行きの日を
はじめ11月29日に設定したのは、
今年の中秋の名月9月29日の満月の会、
そして10月29日の満月の茶会瞑想「イノセント」と
いずれも自らの内から大地と宇宙とを繋ぐ
この時期大切なときをはからずも毎月29日に重ねられてきて
その流れから今回の富士山行きも11月29日と設定したのでした。
 
そのような流れでしたので
はじめは29日の予定だったのですが
トヨタマヒメさんにガイドをお願いする直前になって「28」という数字も来たので、
今回コノハナサクヤヒメの繋がりから一緒に富士山に行くことになった友人にそう伝えて、
28日と29日の2日間、自分のスケジュールを空けておいたのでした。
 
そしてトヨタマヒメさんにガイドのお願いのメールをお送りしましたら、
29日はすでにご予定があるとのことで
28日にご案内いただくこととなりました。
 
ところがこれがまた絶妙なタイミングで
コロコロと小気味よく展開して行くことになります。
28日は富士山へ。
そして29日は真鶴へ導かれることとなり
そこでも驚きの繋がり、答え合わせ、展開がありました。
 
あきらかに配置についた人と人との輪がつながり
広がっていくターンにはいっているのを感じました。
 
真鶴についてはまた後日
おぼえがきさせてください。
 

 
土の弦楽器ワタツミは
去年の5月30日に六甲山、向津峰の磐座に訪れたとき、
山中で不思議なクロアゲハに導かれて
斜面を登り辿り着いた大きな磐座の隙間から入る
乳白色の岩盤にかこまれた
まるで胎内のような優しい空間で偶然手にした土から作られています。
 
その時にその磐座の胎内のなかで
うたったうたの振動が少し記録してあります。
https://youtu.be/pmE6ssjLaEQ?si=AniIlOI3WkaziQdc
 
ワタツミの土を練り上げたお水は
わたしの地元ヤマトタケルの湧き水と
諏訪の森の奥の泉のお水を合わせて使わせて頂きました。
 
上記しました今年9月の中秋の名月のお月見会で
地球を創生した女神のお一人の分け御魂を持つかたが、
ワタツミの音色を
『この世に生まれたときの一番最初の音』
と感知されました。
 
ワタツミは
生まれてくる前の場所と
生まれてきたのちのいまここを繋ぐ
はざまのような音と響きでしょうか。
 
わたし自身がこの地球に生まれた目的が
誕生と幸せな幼年期の振動で天地繋ぐことでしたから、
ワタツミが顕れたのも
地球に生まれた目的のひとつだったのかもしれません。
 
ですからはじめから、
おつくりするものに使う土も水もすべて材料は用意されていて
焼成する温度も数値で心に湧いて来るのは、
はじめから決まっていたことだからなのかもしれません。
この宇宙のシステムに乗っ取って
ようやくわたしは
ただ滞りのない筒であればよいのだと
ここ数年起こっている不思議な体験と現象からわかるようになりました。
 
この宇宙のシステムというのは
元来のすがたに還るもの
みなもとを憶(おも)いだすものとして
いまはたらいています。
 

おびん水の前にて。
弦を杯で張る方法は諏訪の森の奥の泉で教えていただきました。

 
話を今回の富士山行きに戻しまして、
この訪れた11月28日は
満月だったのだとわかりました。
(カレンダーにより27日が満月となってるものもありますが
28日満月とされているものもあるようでした)
 
富士山へ向かう行きの電車のなかで
友人がいきなり背後を振り向いて
車窓の向こうに
朝日を浴びながら沈んで行く満月を見つけました。

 
ここ数年、太陽も月もわからなくなることがあり(エネルギー的に)
それはここには詳しくはかけませんが
天体に何かあった印だとわかりました。
その答え合わせのような出来事もありました。
地球創世の女神のおひとりの分け御魂を持つ方とは
その答え合わせのような席で出逢いました。
 
 
昨年秋に『玄(くろ) 双つの月』
と言う展示を鎌倉で行い
遡って同年の春には7枚の鏡の作品をつくっており
そのうちの2枚が手元に戻ってきて
どちらもなぜか同じ名前をつけたものでした。
(ほかの5枚はそれぞれに異なる名前がつけられています)
手元にあるのは2枚とも『ツクヨミ』と名付けていたものでした。
 
満月が三回続いて、
三回目の11月28日に三光大社に導かれ、
そこで合わせ鏡のお社に出会ったのは
偶然なのでしょうか。
 
また上記しました昨年秋の
『玄(くろ) 双つの月』の個展以降
ツクヨミが来るようになりました。
この個展で演奏された土の弦楽器は「みかぼし」と名付けられた物で
甕(かめ=鏡)の形をしたものでした。
楽器の正面に純金彩されたまあるい星は太陽かと思っていたのですが
月でもあるのかもしれません。
そう思っていたところ、これもまた
人の額に浮かぶ紋章が視える千穂さんからのお話で答え合わせが今年ありました。
 
千穂さんとは巫女舞のかたのご友人で
もう5、6年前に成るでしょうか、
最初にお会いしました。
 
不思議なことに
今回のガイドをお願いしましたトヨタマヒメさんと千穂さんも繋がっており
いよいよこの時代の
この物語の
クライマックスなのではないかという事象が次々目の前に現れます。
 

土の弦楽器「みかぼし」

土の弦楽器は一昨年の年末に突然
三つつくる、と降りてきて
ひとつ目が去年完成した
上記しました甕(かめ)のかたちの「みかぼし」。
このときは、弦楽器を三つつくるというメッセージを受けた二日後に、
ドイツの弦楽器モノリナの奏者の第一人者のかたが
モノリナを背負って工房に来られるという不思議な展開があり、
弦楽器などそれまで縁がない私でしたから
その構造を間近でじっくり観察させていただくことが
「みかぼし」の完成に繋がりました。
 
ふたつ目におつくりした土の弦楽器は
今回富士山に持参した
和琴の絹の弦を使用した「ワタツミ」。
こちらもなぜか去年は雅楽奏者のかたとお会いする機会が多く
「みかぼし」をご演奏いただいたり、
滝川神社や事任八幡のご奉納演奏と舞や、
泉にまつわる古式の水の儀式にお呼びくださって
その時に和琴を間近で拝見し、この事が「ワタツミ」の完成に繋がりました。
 
今年三つ目の土の弦楽器のイメージが降りてきています。
完成に向けてパズルのピースをどんどん渡されている感じです。
三つ目のお名前は「弓月」。
 
もう少しツクヨミのことを書こうと思ったのですが
長くなりましたのでまたの機会に。
 
 
つづく。
 

*
泉源をたずねて その1
http://majo.moo.jp/oboegaki/?p=17745
 
泉源をたずねて その2
http://majo.moo.jp/oboegaki/?p=17778
 
泉源をたずねて その3 
http://majo.moo.jp/oboegaki/?p=17861
 
*
トヨタマヒメ富士日記に綴られていることと
合わせてご覧になってみてください。
この地球に生まれて、
私は、人生って面白いなあとつくづく思います*
 
『双子座の満月に、またあの方が富士山にやって来た 1128』
https://ameblo.jp/mizunotunagari3776/entry-12830483201.html

『KONOHANAさんを探して… プロローグ (1128のこと)』
https://ameblo.jp/mizunotunagari3776/entry-12830981484.html
 
『日、月、星 を祀る場所』 KONOHANAさんを探して その一
https://ameblo.jp/mizunotunagari3776/entry-12830862731.html
 
  

ヒルコの進化形

窯から出ました。


六甲山の向津峰の磐座を経て
アラハバキや諏訪の湧水や縄文の郷に結びついたヒルコが
わたしが土からお作りするものに姿を顕したのは、
遡って思えば2年ほど前が最初でしょうか。
今回初めて
そのヒルコがこれまでとことなる、
いわば進化した姿を見せてくれたと感じました。
 
今年に入って
ことに5月の神戸での個展以降、
「杯」のワードが降りてくるようになり
この秋には「杯」は「星」であることを教えてくれました。
そしていま今日の窯出しで、
ようやくこの地球の悲願であったゼロポイントから反転が起きたことを
ヒルコたちの世界から伝えてくれました。
 
いまはヒルコのエネルギーは、
諏訪の森の奥の泉の前で視た、
紗のかかった虹のちび竜たちの姿で視えています。
新しいちび竜たちの誕生。
今回の窯のふたを開けた途端、
やさしいベビーピンクの化粧土のうぶぎにふんわり包まれるようにして
虹彩のちび竜のエネルギーの杯たちが並んでいるのを見て
思わず笑顔がこぼれました。
胎土の土らしい手触り(これは母なる地球の形見)も失われておらず
使い込めば込むほどこの杯の良さが引き立つ
ゼロポイント・素のままのうぶうぶしいうつわ。
まさにイノセントでした。
 
正直これがうまく焼けなかったら陶芸をやめようかなとふと思っていました。
今回の杯のために降りてきた数値=焼成温度があり、
その数値のまま焼成しましたから、
既存・規定のマニュアルと異なる焼き方でうまく焼けるかどうかは
今日窯出しするまでわかりませんでした。
わたしにとってもゼロポイントへ還る「ウケイ」のような杯でした。
・・どうやら新しいパラレルでも土のお仕事をつづけられそうです。

岩茶をそそぐのがとてもたのしみです。

奇しくも今回使用したラスター(虹彩)釉は、
わたしが仕事として陶芸を始めた30年近く前から長らく使用していたもので、
ここにきて久々に使用しました。
しかし以前とは明らかに異なる
原料との向き合いかた、施釉の方法、
舞う手つきでの優しい地球を両手で包むような
そんなエネルギーでの釉掛けそのままに、
柔らかく慈愛にあふれたとても高い振動の杯たちだと
窯出しのときにひとめでわかりました。
ほんとうにうれしかった。。
 
「イノセント」そのものでもあり
穏やかな喜びに満ちた
懐かしくも新しいうつわたちとの出会いが今日の窯出しでした。
 
まもなく満つる月が王様の古墳の山のむこうから登り始めていました。

 
 
今回の茶会瞑想、テーマはイノセント。
ご参加のお申し込みはメールにてお願いいたします。
majo@bv.moo.jp
お申し込みいただいた方に詳細をお送りしております。

 
 

撚る

点滴堂さんの企画展『兎迷宮 月読』に出展中の「掌中うさぎ 薬玉」。
 
「薬玉(くすだま)」とは心に降りてきた言葉でしたが、
後で調べてみれば
お祝いのときなどに二つに割って用いるくす玉の語源でした。
平安時代の頃より、まよけやお守りとされていた
薬草をまるめた玉が元々だったようです。
 
掌中うさぎは、
『丸めた土=薬玉 身に付ける』とメッセージがきていたので、
そのように仕上げました。

ちょこんと掌(てのひら)の中におさまる純金彩の兎のペンダントです。
 

紐の左右結び目をスライドすることで、長さを調節することができます。

紐は、専門の農家さんよりお分けいただいた精麻を撚りました。

「掌中うさぎ 薬玉」の下に敷いてある植物が撚る前の精麻です。

精麻を紐に撚(よ)るときには、
左右ふたつにより分けた精麻を
少し湿らせてから手で一本に撚っていきます。
この掌中うさぎの紐を湿らすのに使わせていただいたお水は、
巫女舞の方が、この夏に大宮の氷川神社主催の元境内池上での
七夕のご奉納舞をされたときに生まれた「みなもとのしずく」と命名された
七夕のエッセンスをお分けいただいたものと、
私がいつも山で汲ませていただいているヤマトタケルの湧き水を合わせて
精麻にスプレーをして湿らせながら撚りました。
 
このみなもとのしずくの七夕のエッセンスを手に取ったとき、
つつつつ・・と左右から寄り合うエネルギーが真ん中でひとつになり
滝のように一筋になって流れ落ちるビジョンが視えました。
いつも巫女舞の方がおつくりになるエッセンスには
それぞれその時々の祈り(=高い振動)のエネルギーが宿りますが
この七夕のエッセンスはまさに精麻を撚るのにふさわしい
二つに分かれたものが一つに統合されるエネルギーでした。
まさに、七夕の織姫と彦星のようですね。
 
巫女舞の方よりご許可をいただきましたので
上記致しました七夕の時の池上でのご奉納舞の眼福のお写真、
幾枚か掲載させていただきますね。

 
余談となりますが、
この舞のときにご神事の内容に沿った土の冠がご要り用とのことでしたので
5月の神戸での個展のときに出展しておりました冠が丁度ぴたりときて、
写真のように巫女舞の方の頭上にお付けいただくことになりました。
冠を付ける際の撚り紐も精麻でおつくりさせていただいています。

撚られた精麻は龍のよう。

 
・・・このように
「掌中うさぎ 薬玉」の撚り紐には、
分かたれていたものをひとつに合わせる、そんな物語があるのでした。
 
そしてこの作品にはお箱をお付けしたいと心に浮かびましたので、
老舗の職人さんにおつくりいただいた桐箱に納めましたら
「一番身近な鎮守の杜」という風情にしっくりと落ち着き、
とても清涼な、浄化のちからのあるものざねとなりました。

ちいさなペンダントの作品ですが、
森羅万象たくさんのご縁から祝福されて生まれてきました。
土は私の地元の親しい、海を見下ろす桜山の自然の陶土を使っています。
ぜひ胸の真ん中にさげていただきたいと思います。
10月1日まで開催の点滴堂企画展『兎迷宮 月読』にてご覧いただけます。
立体的なものを写真でお伝えするのはとても難しく
多面的なエネルギーそして光源による印象の変化、
ぜひ会場にてご覧いただけたらと思っています*
 
また、巫女舞の方とは、10月29日(日)の満月の日に
逗子の海の傍のお茶室にて素敵な茶会を開くことになりました。
わたしの作るうつわと親和性の高いみなもとのしずくエッセンスを用いた
ワークや、
なかなかお聴きできないようなお話をお聞かせ下さることとも思い、
貴重な機会ですのでわたしもとてもたのしみです。
どなたでもご参加できますので
詳細決まりましたらおぼえがきにてお知らせさせて下さいね。
日程は上記と決まっておりますのでぜひあけておいてください*
 
長い文章となってしまいましたが
最後までお読みくださってありがとうございます*
 
◆点滴堂企画展
『兎迷宮・月読』
9月20日(水)~10月1日(日)
12:30-20:00 月・火曜定休
会場 東京都武蔵野市中町 1-10-3 2F
TEL 090-6796-5281
http://tentekido.info

◆点滴堂さんHPより◆
三鷹駅 北口 歩いて5分、
「点滴堂」はギャラリースペースのあるブックカフェ。
ちいさな店内にぎっしり詰まった書棚の古本はすべて販売してます。
作品の展示を楽しみつつ。
お気に入りの1冊を選びながら。
おいしい珈琲・紅茶をご賞味ください♪

 
 

変容

写真は昨日にひきつづき釉付けをしているところです。
 
釉薬の原料は鉱物だったり植物だったりしますが、
最初に1230℃以上で溶かすとちょうどよい釉を筆付けして一度焼成して溶かし込み、
さらにそれよりも低温1000℃前後でほどよく溶ける釉を
写真では筆付けしています。
わたしの作品の場合は、釉ごとの最適な溶ける温度に合わせたいので、
なんども釉を重ねて、なんども焼成を重ねて
完成に近づけていきます。
 
釉薬はすべて筆でひとつひとつ絵柄に合わせて重ねて付けており、
溶け具合と重ねる厚みをみながら釉をつけていく様子と加減は
たんなる釉づけというよりも、絵を描くことと同じ感覚です。
 
ただし陶芸は釉付けの後、窯で焼成することにより
工程の中で最も大きな変容を遂げますから、
制作のすべてはその人智を超える炉内での変容を見越しての
直感と経験を統合させた作業になります。
 
最近は
焼成温度も数値で降りてくるようになりましたので、
経験よりも心のうちに降りてくることを最優先にして制作します。
筆を使うこと、道具を使うことはこれまでの技術と経験の集大成でもありますが、
直感的なことは、今度は逆に経験や技術がじゃまをしないよう、
素にもどり
自然からのメッセージを受け止められる心身の状態を大切にします。
そうすることで
これまで見たこともないようなものが炉内から顕れるのを
これまで何度も目の当たりにしました。
そうやって土が
このように変容を遂げて生まれでた喜びを
わたしも土と共有して嬉しく思うのです。
 
水、火、土、鉱物、植物、
すべてが根源的な密度の高いエネルギー世界の中で起こっていて
それを最終的に目に見える形に顕現されたものがここにあります。
そうやってみなさまに誕生のエネルギーそのものをお渡しできるのです。

誕生は星の影響を受けていると思っている方が多いかもしれませんが、
実際には逆で
誕生のエネルギーは、
天体をも押すような膨大な宇宙的なエネルギーの集大成です。
 
ここおぼえがきになんども記させていただいていますが、
『誕生のエネルギーと幸せな幼年期』
それを顕現するためにわたしはこの大地に生まれてきました。
つちとうた。
それがすべてにつながって
いま日常を生きているなあと感じています。
 
今日の写真の作品たちは現在炉内で温度の下がり待ちです。
窯だしが無事できたら、最終工程の純金彩に入ります。
いよいよ制作も佳境となってまいりました。
 
20日からはじまる三鷹の点滴堂さんでの企画展にむけて。
 
 
◆点滴堂企画展
『兎迷宮・月読』
9月20日(水)~10月1日(日)
12:30-20:00 月・火曜定休
会場 東京都武蔵野市中町 1-10-3 2F
TEL 090-6796-5281
http://tentekido.info

◆点滴堂さんHPより◆
三鷹駅 北口 歩いて5分、
「点滴堂」はギャラリースペースのあるブックカフェ。
ちいさな店内にぎっしり詰まった書棚の古本はすべて販売してます。
作品の展示を楽しみつつ。
お気に入りの1冊を選びながら。
おいしい珈琲・紅茶をご賞味ください♪