岩茶つれづれ

王様の古墳の真上
ここのところずっと、雲が饒舌な感じです

5月に神戸の岩茶荘にて岩茶との運命的な出会いを果たし
そのためのうつわがもうすでに手元に作られていたことに氣づいて(こんな風に時系列が逆転するようなこと、思えば子供の頃からよく起きていました)
運命に背中を押されるように6月から茶会瞑想が始まりました。
 
先だって去年の7月に友人の助力を得て
工房イソラの改装を行っており、
中央に据えたテーブルは
まるでこの時が来るのを待っていたかのように
工房にお越しになるみなさまとのコミュニケーションの場として
いまとても役立っているのでした。
 
茶会瞑想に、
お迎え下さったわたしのうつわをご持参くださるという流れもはじまり
すでに3度目、4度目と
この茶会瞑想へとお越しになる方々も複数居られることも嬉しく
まさに運命の転換期だったと思わずにはいられません。
うつわ作りから離れていた私が、
昨年秋あたり以降でしょうか、
諏訪、縄文、アラハハキ(アラハバキ)と螺旋を描いてうつわへ還り宇宙とつながり
新しい地球に降り立ったタイミングでの岩茶との運命の出会いでした。
理屈ではないのですよね。
ピピっと来て、ここにすべてあるとわかりました。
 
さいわいなことに、良質な岩茶を取り扱われている業者様のご助力を得ており
無農薬無添加物の良質で貴重な岩茶を入手することができています。
 
面白いのは、
やはり使う器で味が変わること。
これはよく言われることでもあり、
お酒をのまれるかたにはご存じのことかとも思うのですが
やはりこの味の違いは、使いやすさや口当たりといった物理的なこと以上に、ある種の土の器の振動を感知しているからこそだとしか思えない結果に私の中で成っています。
 
稀有な巡りを経てわたしのもとへと来てくれた
大地のからだ=土を用いた器たちは
手に触れてどれも心地よく、
10月29日の茶会瞑想にお越しの方からも、
『あのイノセントの茶杯にもう一度触れたい』との
リクエストをいただいたりもしています。
イノセントにご参加くださったみなさまからは
たくさんのとても丁寧なご感想をいただいており、
ご感想を読ませていただいているだけで
あのときのきらきらとしたエネルギーがよみがえり、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます*
 
現在開催中の工房での販売会でも、
イノセントのさくら色の茶杯や星巡り茶会シリーズの茶杯をお迎え下さている方もおられて
残りも少なくなりました。
ひとつひとつの茶杯がまるで故郷の星に還っていくような
なつかしいような、うれしいような、そんな思いで
うつわたちを送り出させていただいて居ります。
 

 
いつも茶会瞑想にご用意させていただいているお茶うけのお菓子たちは
その日に合わせた岩茶の、
煎ごとに香味がつぎつぎに変化する岩茶の、
何煎目あたりでお出ししたらちょうどよいのか、
それも頭で考えるというより
こころにしっくりとくる食材でご用意させていただいており、
いつもご好評いただいてありがたく思っています。
 

江戸時代からそのまま自然農法の農家さんには
ほんとうにお世話になっております。
明日も19日の茶会瞑想のお茶うけの食材をお分け頂きに参ります。

茶器はもちろんのこと、
お茶菓子のうつわたちも
これまでに顕現してきた作品の中から
響き合うものをつかっており、
土と親しみ、岩茶、お茶菓子ともに
原料である植物と
その植物が生まれ育つ大地に親しく心寄せて
ほんとうに密度・・というより濃度の高い振動エネルギーが巡り巡って
一煎目からここちのよい浮遊感・・酔い。
岩茶は、私は飲むといつもハートチャクラに密度(濃度)高く迫ってきます。
 
地元のヤマトタケルの湧き水でお淹れする岩茶は
茶壺からひさご型の茶海へと無限大∞を描く形で小さな滝のように注がれます。
これがこの茶会瞑想の大きな特徴で、
そのためのひさご形のうつわであり、
日本の「注器」というジャンルの本来のちからの顕れる瞬間だと
わたしは感じています。
 
そしてひさごの茶海から茶杯へと注ぐ小さな滝、
それはまさにセオリツヒメのエネルギーが宿る瞬間。

イノセント 茶杯

窓の外ではまるで応呼するように
王様の古墳の真上に光のはしらぐもが立ちのぼっておりました。
 

 
岩茶の茶葉を愛でる習慣も大好きで、
おぼえがきになんども書いております聞香杯という存在に初めて出会ったとき
えらく感動し、
最近11月12日の茶会瞑想でご用意の武夷山からやってきたお茶は
『妃があまりの美味しさに笑ってしまった』という逸話のあるお茶で、
カテゴライズとしては武夷山の紅茶となりますが、
聞香杯からいつまでもいつまでもお茶の香りが長く楽しめて、
茶会瞑想のたのしみ方をまたひとつ穏やかに広げてくれたお茶でした。
ほんとうにこの茶会瞑想の時間は心潤います。
 
 
今日の晩酌にて。
10煎以上注がせていただいた岩茶はまだまだ甘く、
茶壺のふたをそっと開けて茶葉を覗くと・・

まるで小さな竜たちが
素朴な土の上の金の寝床で寄り添うようにしているみたいで、
さらに変化した甘い香りとともに
やはりそんな風に五感で感じとる景色に
自然と微笑んでしまうのでした。
この写真の茶壺は、龍集・星山の土でおつくりしたもので、
黒龍のようなエネルギーを持つこの茶壺で淹れる岩茶が本当に美味しくて
つくづくと岩茶と相性の良い振動を持つ名器だなあと感じます。
 
 
最後におまけ。
焼きあがったばかりのパラダイス酵母のパンとともに。
小麦粉はご夫婦でされている自然農の農家さんの石臼で挽かれたもの。
香ばしくて本当に美味しいのです。

岩茶のお茶うけはけっこう塩でも旨いのですが(まるで日本酒 ♪)
ちょうど今日焼きあげた素朴なハード系のくるみパンもちびちびちぎってその香ばしさを味わいながら
岩茶の風味と相性良い感じです。
神戸の岩茶荘でご提供される相性良いお茶うけは、
素朴な穀類、ナッツ類、ドライフルーツが定番でした*
さまざまな経験を広い視野からさせていただいており、
そんな中で、こんど岩茶に合わせたパンを焼いてみよう、と思うのでした。
 
  
作品販売会と茶会瞑想のおしらせ
http://majo.moo.jp/oboegaki/?p=17239