今年は家の近所どこでも野菜や果物の収穫量がものすごいみたいです。

うちの庭の梅も近来稀に見る大収穫で、
まだ小さく白い産毛に包まれていたものが
気候が夏に向けて変化するのとともに
だんだん大きく膨らんで、ボタンインコのように色づくのを
毎日毎日見てきており、どの一粒も可愛く思っておりましたから、
梅干しに梅ジャムにと、なんとか一粒も無駄にしたくない気持ちで日々作っておりました。

子供のころから梅干しは大好物で、
物心ついたときからずっと福島の叔母が毎年送ってくれるのを当たり前のように思っていました。

叔母が漬ける梅干はちいさなかりかり梅のような感じで、
毎日おやつに10個くらいは食べていました。
食べ終わると必ず種を割って、中身の仁を取り出し、
10個並べて一つずつ食べるのも大好きでした。

仁のあのなんともいえない味わいが大好きで、
子供のころは直感も味覚も鋭い野生児でしたから、
いま思えば仁を食べることで体を調えていたように思います。

うちの家族が体質的に免疫力が高いのも
もしかしたらずっと身近な梅干しのおかげかもしれないなあ、と
これは梅干し好きのわたしの欲目ですがそんな風に思ってみたりもしています。



中華料理の最後に杏仁豆腐がでてきますが、
これはただのデザートではないと思います。
中華料理を食べると自然の流れとして
最後に杏仁豆腐を食べたいと私は思います。
食べることで胃腸が調うのが分かるからです。
仁をうまく使った漢方ですよね。
油っぽさをはじめ、近年では化学調味料や添加物の刺激を
食事の最後に緩和し胃腸を調える感覚があります。

杏仁にかぎらず、
本来のデザートとはそういう力のあるものを
食事の最後に食べる習慣だったと確信しています。
家の近所に美味しい中華屋さんが何軒かあるのですが、
そのうちの一軒の自家製の杏仁豆腐が美味しくて、
殆ど甘みがないのですが、
調理人は元来の薬効を分かっているのだと思います。

また、本質治療に詳しい方ならご存知かもしれませんが、
杏仁を使った癌治療ではこれまでに100%完治がみられているそうですね。
そういった本質治療は、私が学んできた氣功などもそうですが
現代医療と製薬会社の利権に関わるということで
その効果が一般大衆の目に届きにくくされています。
杏仁は甘いだけのデザートのようなポジションを押し付けられていて、
それを信じている人も多いのかもしれません。

梅や杏の仁は肉体への浄化と調整作用をみせますが、
今年こんなにも梅が豊作なので少し考えてしまいました。
何故なら自然は大きな神の視点で循環していますから、
今年世に何かあるのかなと。

今年は沢山の梅ジャムを作りましたが、同時に大量に種も出ました。
愛情かけていたものですがら、どうしてもその種が捨てられなくて、
子供のころのように種を割って中身を食べたいと思い、
それにしても100コ以上はゆうにあるかという量ですので、
くるみ割ならぬ種割り機を先日買いました。
庭で自然に育った梅干しの種の仁はまるまるとしていて、
あの独特の香りと野生の味がして、滋養たっぷりです。

梅の収穫時期はおわりましたが、梅干しやジャムにして、
簡単な加工で長期保存を可能にした先人の知恵に
あらためて大きく感謝しています。
合わせて梅のような実が大量に成るということ、
ちょっと心に留めておいてもよいのかもしれません。
 
梅雨。

今年は梅雨の面目躍如といった風情で
この時期、心もとても潤っています。