ことのままに~点滴堂企画展より

今年の春分の日に、
笙奏者大塚惇平さんと舞のYoshikaさんのご奉納にお招きいただき、
静岡県の事任八幡宮を訪れました。
Yoshikaさんご幼少のみぎりよりご縁のある神社さんとのこと。
そのときのおぼえがきにもほんの少しですが
書かせていただいたこともありました。
 
この神社は八幡宮ではありますが、
元来女神がお祭りされていた神社で
諸事情あり明治以降、八幡宮とされる運命となっておりました。
近年になり、女系でこの神社を代々お守りされている神職様方が
地元産子さん方々とのお力合わせによって、
神社庁に、事任は本来女神をお祭りしている神社であることを
膨大な資料を基に改めて認められる運びとなり
ご祭神が本来の女神にもどされました。
 
このことも明らかな復活であります。
 
 
こういったお話をまたここに書こうとしているのは、
今回東京の点滴堂企画展『うさぎとたまご・2022』に出展中の作品に関することからです。
 
いつもおぼえがきにどのように・どこまで書いたら良いのか
考えあぐねてしまうのですが、
今日本日、この点滴堂さんの企画展の初日にお越しくださった方から
作品へのご感想のメールをいただいたことから、
今日はすこし踏み込んで書いてみようという心づもりになりました。
ご感想くださった方には感謝いたします*
 
*
 
すこしお話しが離れますが、
昨年つくばの山中で剣を賜り
それからまた時空を超えたところで今年1月に羽衣を賜りました。
 
剣に関しては、2月に劇的な展開があり、
都内のとても古い泉を守ってこられた方々とのご縁によって
さらに分かったことや次への展開を迎えました。
 
この古い清らかな泉を守る方々とお引き合わせくださったのも、
惇平さんとYoshikaさんでした。
そしてまた惇平さんとYoshikaさんを
この秘された泉におつなぎされたのは
3年前に、鎌倉の食堂ペいすさんで
偶然の再会を果たした巫女舞のかたでした。
(ことの詳細を書くと長くなるので端折らせていただきますね)
 
世界の重要なものごとはこうやって時空を超えて巡り巡るのだと
そしていつしか私もその巡りの中にいたことを知るのでした。
本来誰もがこの軽やかで輝かしい巡りの中に生きています。
けれどわたしはこれまでそうという自覚もなく
川の流れに逆らって重しのように成って生きていたのでしょう、
そんな自分を今なら俯瞰で客観的に視ることができます。
そういうエネルギーの流れ方を深く学びましたから。
そしてまだまだこれからも
学んでゆくことはたくさんあります。
  
 
さて、羽衣を賜ったところへお話を戻します。
この羽衣につきましては賜ったままでまだよくわかっておりません。
がしかし、
上記致しました春分の日に事任八幡宮へ伺う際の前日、
惇平さんとYoshikaさんが三保松原へお連れ下さいました。
わたしの魂の奥深いところで
『ああ、やはり。』と腑に落ちておりました。
(羽衣についてはもう一つ「三輪」ときていますが
これについてはまた別の機会がありましたら)
 
わたしは渡し。筒であると。
以前は「お産婆さん」という言い方をしていた時もありましたが
いま思うに「筒」といういい方は妙に腑に落ちます。
ちなみに筒とは、
古神道のご本などひも解いてみておりますと、
星を筒のようなもので見ていたところから派生して(望遠鏡の元祖でしょうか)
筒は星そのものの意味も持っているようです。
「星」も「鏡」とともに顕れた大切なキーワード、パズルのピースです。
そして鏡に伴って「水」「甕(みか/かめ)」も。
 

 
事任八幡宮の奥宮では、
これはその時のエネルギーをみた友人が最初に気づいたのですが
御鏡のエネルギーが降りてきたことが後になって分かったのでした。
 
おりしもわたしは5月の神戸gallery ARCAさんの個展で
『ミカカミ』(御鏡)というタイトルテーマが決まっておりました。
ですからこれもまた腑に落ちる出来事でした。
 
すべて必然であり繋がっています。
地上のみんなが幸せに暮らせる時代を迎えるための順々に巡り巡る出来事です。
 

 
さて、ようやくお話は
点滴堂さん企画展に出展中の作品にたどり着きます。
 
出展作品の中から今日ご紹介できる作品は
『ことのまま~速玉~カカミ』と題しました作品です。


 
ここまで書いてまいりました、
事任八幡宮の奥宮で受け取りましたものが
この作品に顕現していること。
それを知らずにこの作品を見た友人が
『事任の本宮の鏡だ』と言ったこと。
まちがいがないと思いました。
  
うさぎと竜はエネルギーでみると
同じといってよいくらいとても良く似ています。
必要に応じて顕現するのではないかしら。
純金の満月の鏡に顕れたのはうさぎ。
純銀の時空間を超える雲にのって。
 

  
事任八幡宮の奥、龍神社の川のお水を繋ぎました相模の海の水で
精麻を清め、
この精麻を細く裂いて縄に撚り、作品にお付けしました。
また先日都内の龍脈をつないだお水とお米の聖水で練り上げた土。
お米の聖水は巫女舞のかた恵里さんが御作りになったものです。
これ以上ない材料が手元にそろって
私に出来ることとして、このような作品の顕れとなりました。
 
精麻は祓い。
そして真菰は清めと言われております故、
真菰の葉の一片を、一緒に桐箱に納めております。
 
桐箱は、
わたしが都内に住んでいた数十年前からお世話になっていた
下町の工房の職人さんの手によるものです。
今回点滴堂さんの出展に合わせてご無理をお願いして
急いでお送りくださいました。気持ちよくぴたりと蓋が締まります。
本物の桐の香りも心地が良いです。
 
時間をかけ納得のゆく状態で出来る限りのことを致しました。
このセマナサンタ(聖週間/復活祭)の日に。
振動数を上げてくれるものです。
それは祈りと言ってもよいのかもしれません。
それが、わたしにとっても核心的にわくわくすることなのです。
ピンとくる方との出会いを楽しみに
4月24日まで
点滴堂さんギャラリースペースにてご覧いただけます。
  
巡りて巡る。
 
 
◆点滴堂企画
『うさぎとたまご・2022』

4月13日(水)~24日(日)
12時半~20時 月・火定休
東京都武蔵野市 中町1-10-3 2階
tel.090-6796-5281
http://tentekido.info
 
※作家の在廊はありません
 
 
*点滴堂公式HPより
三鷹駅 北口 歩いて5分、
「点滴堂」はギャラリースペースのあるブックカフェ。
ちいさな店内にぎっしり詰まった書棚の古本はすべて販売してます。
作品の展示を楽しみつつ
お気に入りの1冊を選びながら
おいしい珈琲をご賞味ください♪