潮神楽

まとめるのに少しお時間いただきました。
 
800年前に和歌山の漁師さん(あるいは海洋民族)より
伝えられたという地元の潮神楽に今月の16日、参列させていただきました。
毎年6月16日におこなわれるご神事です。
 
森戸神社の潮神楽は、
郷神楽とは異なり神職が行うご神事になります。
 
 
水火を結ぶ佳き風の吹く心地良い日となりました。
 
水火それだけでは結びは起きず風が重要な位置を占めます。
『風は諏訪。』
『水火風で三と成る。』
そのように心に訊ねるものがありました。
 
三。
 
封印の祝詞と伝わる大祓詞のその内容も
大きく見て三つのパートに分けられており、
それは三つの異なる民族から転用されたものであり、
その三段目である最後のパートは
読むがごとくに海洋民族のものからの転用とみられます。
 

 
森戸神社の潮神楽は八座から成っておること、
神職さまよりこの日ご紹介がありました。
(ご紹介の内容を当日の走り書きメモより以下転載)
 
一座目 叶
 
稲魂 祈り
 
二座目 祓い清め
 

三座目 御幣招き
 
神降し
 
四座目 湯あげ
 
湯たぶら
笹にお湯を浸けて

 
ーー前段の四座ここまでーー
 
中入れ
直会 神様のお下がりのお神酒
(直会もご神事)
 
五座目 掻き湯
竹の幣棒で湯をかきまぜる
お湯がそこに吸い込まれて行く様子を見て占う
 
六座目 笹舞(ささまい)
お湯を参列者に振り掛ける
無病息災
 
七座目 射祓い(いはらい)
弓を引き矢で四方と天の五か所祓う
 
五本目の矢は天へ。
天に邪気は無いので矢は消えた。
 
八座目 献米もどき
参列のみなさまの緊張をほどく神事の神楽
清らかなままに日常へ戻すことを「もどき」という。
 
神と共に食することの大切さ。
神楽のご神事により参列者が光り輝くものとなっているため
そのまま日常へと戻ると
平常の人々からは神のように輝いて見えるので、
人の世界の食事がもらえなくなってしまうから
献米もどきの神楽でもとにもどして〆る。
 
  

ご神事の時間になると続々と地元の漁師さん方々が集まって来られました。
五座目 掻き湯

神楽の場である神域は竹と幣で囲われその最上には
火 ホムスビノカミ

水 ミズハノメノカミ
が祭られている。
 
青と黄の幣は森戸大明神の形代

*中入り 直会*

お神酒「八咫烏」いただきました。
お酒飲めないのですが、桜の花のようなかぐわしさに心震えました。
お酒にこのように感じたのは生まれて初めてのことでした。

こんなにお天気よかったのに
お神楽が終わったあと
半時もしないで突然の雨粒。
さぁっと降って
さぁっと引いたので
ちょうど濡れずにすみました。
漁師さんと『よかったね。』と言葉を交わして別れました。
 
雨上がりの雲の間から
再びお日様が顔を出しました。

 
 お分けいただいた
波と網の幣を
工房イソラのミカボシさんへ

 
カムミイヤマヒ
モロカゲサチ
 
 

昨日の茶会瞑想で話題に出たので

『感覚を鋭くすることは真逆。』
『12感覚を月に置く。』
『「五感を研ぎ澄ます」ではなくて
五感をずらす。』
わかる。
 
 
まだわからないことも多いのだけれど
後でわかったり、
松村氏のお話を聴くと、自分が感知していること等とパパッと答え合わせになることがしばしば。
氏曰く、you tubeではお気軽なお話をされている、のだそう。