地元農園さんにお世話になってから
季節が一巡しました。
わたしはただお野菜を買わせて頂きに行くのですが、
畑や、畑の奥の古いお稲荷さんにもおじゃまさせていただいて
代々たいせつにそして愛されてきた大地のすてきな微振動を
お野菜とともにいつもたっぷり受け取らせてもらっています。
味が変わるからもう根っこごと抜いちゃったの、
というルッコラをかごにたくさんいただいて、
そのまま抜かずに植えて置いたらどうなるのか
質問させていただいたり、
わたしに必要な過不足ないお野菜とのおつきあいの糧となる
知識や知恵を
農園さんがそれとなくいつも
季節ごとに与えてくださっていてありがたいことです。
*
昨日の午後は産土さんの境内にて。
ここで生まれ育ったカラスはとても人懐こくて
語り掛けてくれたり、掛け合いでうたもうたってくれます。
カラスにいざなわれて境内の奥へ。
古い亀がいるのを教えてもらいました。
こちら↓は新しい亀ね。
亀と言えば、
3月3日まで開催させていただいていた
デジタル展示会『人魚にまつわるあれこれ』のなかの出展作品で
「ふかいうみのひかり」というタイトルの人魚を描いたものがあったのですが、
この作品の裏面が総純銀を施してあり、
その曲線具合や釉薬の上でひび割れの銀のテクスチャーが
亀の甲羅のようだと私の内で思っていましたら、
この展示をご覧下さった方から、
『あれは亀だと思いました』と
まさにスバリのご感想をメールでいただいて、
通じているものなのだなあと思ったりもしていました。
と同時にこの時に亀が来ている、というのも
これからつながっていくところとの深い関係があり、
それについてはまた今後おぼえがきさせていただくことになりそうです。
デジタル展覧会は初の試みでしたが
スタート当初にはまるで想像もしなかった展開を会期中に迎え、
というのは、
会期中に突然デジタルからリアルへと
『水の沙庭/水の御神楽~春の音祝ぎ』のお話をいただき、
この「ふかいうみのひかり」という作品を始め他数点の出展作品が、
思いもよらぬまるでこの『水の沙庭/水の御神楽』のために生まれてきたかのように感じる現象が起こりました。
この御神楽は、
大切なそして秘された都内の古い泉を守る方々に見守られながら行われましたが、
よくわかったのは、
「ふかいうみのひかり」に描かれた人魚が
泉を欲して深い海からこの世に生まれ出でたこと。
そして泉もまたこの深い海から来た人魚を欲していたのだ、と
夕の儀でうたをご奉納されたkaiさんの体を通じてあらわれた事象が
まるで美しい物語のように目の前で締めくくられたのでした。。
(ことばで言い表せないことも多いのでふわんとお受け取りくださいませ)
*
今日もヤマトタケルの湧き水を汲みにまいりました。
境内にて親しくうたをうたい。
ふと山中の土手を見ると、
産子さんかたがたが奇麗に土手草を刈ってくださったおかげで
この水櫃のようなお山の土にぽかぽかあたたかい陽光が射して
なんと今年はつくしがたくさん生えていました!
夕ご飯に柔らかなたんぼぼの若葉とつくしのてんぷらをいただきました。
なんというしあわせ~*
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山から海へ
今日の帰り道は真名瀬のうみにて。