つれづれ

いつも展示の前は心身共にいっぱいいっぱいのパンク状態。

ギリギリまで名札付けやら作品の梱包やら、かなりバタバタするのが恒例で、寝不足のまま初日が開ける、というのがもはや慣れ親しんだ展示前の光景でした。

今回の茶会瞑想の質量が、これまで毎年続けてきた展示と全く同じだということに気づいて、肚を決めて、ここまで来ました。いよいよ明日、もう日付が変わりましたので、今日の開催となります。

やはり準備に余念無くありたいので、時間に余裕があると言う訳ではないのですが、この穏やかさはなんでしょう。展示やイベント直前でこんなに癒され感があるのは初めてです。

明日のお茶うけに数種類のお菓子を仕込みました。季節の果物を使います。

岩茶がそもそもそれだけで濃密な高振動を保っているので、これまでの茶会瞑想にお越しのかたからも、(私もそう感じているのですが)お茶だけで十分満足な感じがする、のです。お菓子を食べたいとは特に思わない。

神戸の岩茶荘さんでもお茶うけのお菓子はナッツ類とドライフルーツとシンプルで、この選択になるのはいまではわたしにもとてもよくわかります。岩茶を引き立てるお菓子の選択はほんとうに難しい。

だいたい10煎以上注げてしかも煎を重ねると次々に味も風合いも変化して楽しめるお茶なので、どこにお菓子を添えるか、タイミングも計られます。大好きな岩茶ですから、それに合わせたお菓子作りも考えて組み立てて行くのが毎回とてもたのしみです。

今回のイノセントでは数種類のお菓子を考えました。今夜仕込んだのは、サンティアゴの巡礼道と言えばこのお菓子、タルタ・デ・サンティアゴ。材料のレモンが、ちょうど日本の国産のオーガニックのレモンの収穫時期とあって、またレモンのイメージに合う岩茶を今回ご用意していることもあり、迷うこと無く即決でした。スペイン本家のレシピをもとに、岩茶には卵の香りがあまり合わないと感じるので、ビーガン仕様でお作りします。

また、この季節に出始めたオーガニックの紅玉も捨てがたく、紅玉と炒りナッツを沢山入れた素朴なケーキも今夜仕込みました。ナッツの香ばしさとリンゴのジューシーさを岩茶とともにお楽しみいただけたらと思っています。

あともうひとつ、考えているお菓子があり、茶会瞑想を始めた当初からご好評頂いている、トルコのお菓子をベースに岩茶にあわせてアレンジしたドライフルーツとナッツのエネルギーボールです。パラダイス酵母で練るので、発酵が進まないうちにめしあがって頂きたいので茶会の直前にいつもお作りしています。

茶会瞑想に持参するお茶器たちの梱包も済んで、これまでの個展とはかなり勝手が違い、準備する内容がバラエティーに富んでいて自分でもちょっと驚きつつも、お越しのみなさんに楽しくお過ごしいただけますようにと思っています。茶会では色々なお話ができると良いですね。

今回ご一緒致してくださいます小路恵里さんも流れをみながら色々お考えくださっているご様子でとてもとても楽しみです。

これをいま書いていたら、雨が降りだしました!なんと完璧な演出でしょうか*

10月の終わりは特別な切り替わりの時。思えばスペインに住み初めたのも10月の終わり、スペインから日本に帰国したのも10月の終わり、陶芸道を進んでいた私がエネルギー崩壊状態になりパラレル移行を始めたのも10月の終わり、そう言えば長らく気になっていて遂に諏訪を訪れたのも10月の終わりで、諏訪はやはり鍵となる場所でした。何なのでしょうかこの10月の終わりに重要な切り替わりが起きるという符号は。

ともあれ、今日の茶会瞑想がとても楽しみで、これまでの展示イベント直前とは全く異なるなんとも穏やかな状態をいま体感しています。

10月のおわりの雨降る月食の満月の夜のつれづれに。

 

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