つれづれ 0218

朝日が昇る直前から鳥たちがにぎやかに囀り出して
山から町に向かって家々の軒先をかいくぐるように飛行してくる。
 
彼らの飛行ルートは決まっているようで、
すぐ目の前を小鳥たちが通過していくのだけど、
それは鳥たちにしたら
彼らの飛行ルートに今日はたまたま私が居たので
軒先から急に目の前に飛び出してきた鳥たちは
吃驚した声を出して
瞬時には迂回も間に合わずに
わたしのすぐ目の前をすごい勢いで飛び去っていく。
 
すぐ目の前を飛ぶ鳥たちを写真におさめたかったけれど
本当にすごい勢いで飛んでいくのでシャッターを切るのが間に合わない。
 
はるか遠くの上空を飛行機が通過していくのは
とてもゆっくりなので、写真に収めることができました。
 
たんに数字で追ったら、
飛行機の速さのほうが
小鳥たちが飛ぶ速度よりもはるかに速いのだと思うのだけれど
それは私にとっては単なる情報でしかなくて、
正しい数字とか正確な認識や常識なんかは、
個人の日常の中では必ずしもたいして重要ではなく、
現に私の手元には
目の前を何度もすばやく飛び去る小鳥たちの写真はないが、
悠々と飛ぶ飛行機の写真だけが残っているという事実だけがある。
 
うまく言えないけれど
魂の世界を認識するとっかかりのようなものは、
どこかそういう感覚と似ているかもしれない。
これまで常識と思っていたこととは全く別のシステムが働いていると言う意味で。

今日も美味しいパンが焼けました*

 
夜には天の真上に美しいお月さま。

  

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