リインカーネーション

海でアオサギの羽根を拾いました。
土の弦楽器わたつみを奏でるのに
これまでシラサギとカラスの羽根を使用していましたが、
まるでそのふたつが統合されたかのようなアオサギの羽根。
これからは三つの羽根でわたつみが奏でられます。

***
  
先日、展示から戻ってきた作品を検品していたら、
一部欠損がみつかりました。

溶かし込まれていた水色の硝子の雫が
運搬中になのか 展示中になのか
取れてなくなっておりました。
硝子の雫は溶かし込んであるので
かなり強い力が加わらないと取れないものですので
こういうことは珍しい・・というか初めてのことです。

少し前におぼえがきしましたが、
さまざまな石がちょうど手元に届いたタイミング。

発色の美しい天然のエメラルド。
天然ならではのインクルージョンが
また美しくて。

届いたこのエメラルドを視た瞬間、
あ、もしかして。

『火を持つ水のうつわ 田心姫 ~トシ』
自然光にて

物語世界が再び動き出しました。
まさにリインカーネーション。
 
ただ穴をふさいだというだけではなく、
ただ修復したというだけではなく、
想定を超えて更なるワクワクとどきどきが顕現されて。
うつわ自体も、それを手に持った私自身も飛躍的に振動が上がりました。
 
4月に柿田川の美しい湧水の下流で転んで大怪我をした時、
『壊れたところが強くなる』と心に降りてくるメッセージがあって、
今回のタイミングよく颯爽と目の前に登場したエメラルドも
まさにそうだなあと思いました。
 
こうやって物ごとって
どこまでも上昇するチャンスを与えられているのだなあと、
何も頭で考えずともただただ巡り来る波に乗って
軽々と上がっていける時代が顕現されているのを
喜ばしく感じました。
 
エメラルドが入ったことで、
『火を持つ水のうつわ 田心姫 ~トシ』の作品の
物質的価値も上がりましたが、
今後展覧会にこの作品を出展するつもりがありませんので
(はじめからこの作品についてはそのように決めていました)
直接わたしからご購入される場合は
点滴堂さんに出展していた時と同じ価格でお譲り致します。
当面そのようにご対応させていただこうと思いますので、
こちらの作品にご興味ありましたらメールにてご連絡くださいませ。
 
絵皿に鉱石を今回初めて加えてみて、
このように合わせることも世界を広げてくれ
また振動を飛躍的に上げてくれることを
まざまざと感じました。
どこまでも超えていけるのだと、
既存の枠が一つまた外されました。
そしてまた、
美術学校の彫金の研究室に所属していた時の経験が
今に生きていることもありがたいです。
彫金のベーシックな技術と道具を持っていること、
やはり何事も無駄はないのだなあと感じ入るものがありました。
 
ちょうど石が手元に届いて即この絶妙なタイミング。
枠の外された世界での今後のあたらしい展開が自分でもとても楽しみです。
 
***
 
おまけ*
 
初めてご神事というものに携わらせていただいた当初、
何もわからず急遽ご用意した盃が、写真のうつわでした。

ある時何かの具合でご神事中に割れているのが分かり、
今回ちび竜の絵のところに入っていたヒビを、
釉薬と焼成温度の両方面からの調整でうまく継ぐことができました。
すでに使用していたうつわを再度窯に入れて焼くことは、
もっとヒビが大きくなるリスクを伴い、
どうなるかは焼いてみないと予測できないことではあるのですが、
今回はうまく継がれて、
再び使用することができるように成りました。
これもまたリインカーネーション*
むかしよく作っていたペリカンポットとセットにして、
自分用に撤下して、今日から気に入って使っております***
 

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