いまこの時この場所で 2

前回からのつづきになります。
 
ちょうど私たちが竜宮洞穴のお社でのお参りをすませて
地上に上がってきたそのタイミングで
つぎのご家族連れの訪問者が到着されました。
4連休のさなか、竜宮洞穴へ続く参道でも、洞穴でも、
思ったより多くの人とすれ違っており、
トヨタマヒメさんも『こんなに人が多いのも珍しい』とおっしゃっていたので
そのなかでの私たちの参拝はゆっくりとお時間とらせて頂いたものでしたが
その間まったく訪問客が訪れず、
終わった瞬間にこのように家族連れさんの到着、ということは
『人払いされましたね。』とトヨタマヒメさんがおっしゃいました。
 
 
それから、古代セノウミの海面が見られるということで
トヨタマヒメさんが西湖につれていってくださいました。

 
西湖をぼんやり眺めていると、さわさわと風に細やかに波立つ水面が
さきほど竜宮洞穴のなかで視えた小さな無数の鱗たちとイメージの中で重なり、
目の前を右から左へと流れてゆきました。

 
 
さて、ちょうどお昼時になり、
西湖でとれたヒメマスの塩焼きがおすすめとのことで・・

今回の富士山訪問にあたって
トヨタマヒメさんとの事前のメールのやり取りの中で、
食について聞いて下さり、ご配慮いただきましてこちらのランチに。
古代セノウミを目の前に、何もかもが新鮮でほんとうに美味しくいただきました*
 
 

トヨタマヒメさんというガイドとともに訪れる富士山麓の森は、
とても繊細な振動に感じられました。
 
水火が結ばれた森。
古代セノウミの湖面を覆う溶岩、そしてその上に木の形をとった水の姿。

木というのは水の喜びが形と成った姿・・というお話を
トヨタマヒメさんがしてくださいました。
 
 
ガイド。案内人。
ガイドの重要性は私も感じていて、
実際私も地元の古墳をご案内させて頂くこともあって
ガイドとそしてもちろん来訪者の組み合わせによって
お連れする時空のようなものに影響がある様に感じています。
ご縁のなせるわざ、マジックのように私は感じています。
同じ道、同じ訪問地にいくのに、まったく違うものになる。
本当に面白いことにまったく違う時空に行くのです。
それはプロのオフィシャルガイドでいらしゃるトヨタマヒメさんも
同じことをおっしゃっていました。
そういえば、私がカミーノ(サンティアゴ巡礼道)を歩くきっかけとなった
パウロ・コエーリョ氏の体験記『星の巡礼』にもガイドが登場します。
本来ガイドというのは、来訪者のもっと精神性にまで関わる時空案内人・・
日本の神話で言えば猿田彦さんのような存在のことを指すのではないでしょうか。
 
 
そういう意味でも私はこの訪問でトヨタマヒメさんというガイドを得て
幸運だったと感じています。
次の訪問地でその思いは確信となりました。
 
つづく。
 
 
 

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