舞うようにして指先より滴るがままにつけたラスター釉(虹彩釉)。
ラスター釉と土との親和を高めるためにこの段階で一度焼成して調整します。
そして窯出し後に、
こんどはそのラスター釉のしたたりを活かして、
したたりの一粒一粒を島のように見立て
筆づけで透明釉の海を重ねつけてゆきます。(写真参照)
ここに弁天島のエネルギーと
セオリツヒメのエネルギー粒子のシステムが働いていること、
氣づきました。
瀬織津姫は別名「渡しの神」と言われており、
私は、その御神徳である浄化とともに、
渡す、ということはこの女神の重要な徳であると感知しています。
渡すエネルギーは水の粒子であったり光の粒子であったり。
弁天さまと瀬織津姫が同一神という説がありますが、
大きな引き出しにまとめて入れてしまうのならそれもよい。
けれど実際には
弁天さまのエネルギーと瀬織津姫のエネルギーは異なるものと感じています。
むしろ瀬織津姫は自然現象に近いエネルギー。
(それを自然信仰の世界では普通に神と呼ぶこともあるでしょう)
弁天さまはやはり人格神といいますか、女神のエネルギーととらえます。
なんでもかんでも実は瀬織津姫だったという向きがあること、
私も耳にすることもありますが、その要因は、
渡しの神の性質からではないか、と推察しています。
渡すためにはどこにでも行き来されますから。(行き来と言う表現は三次元的で、響きわたる、と言った方が近いでしょうか)
以前もおぼえがきしましたが、例えれば
島と島を結ぶ海水のエネルギー粒子そのものが瀬織津姫ではないかと。
星と星を結ぶ宇宙空間を満たすエネルギー粒子そのものが瀬織津姫ではないかと。
アマテラスがまだ幼少名であったころ、
神徳を積まれてアマテラスと成りつつある瞬間、
天の岩戸の段で一度粉々に砕け散った。
その粉々になった欠片が天より地上各地に降りそそぎ、
その粒子の状態をセオリツヒメと呼んだ、というひとつの神話は、
なんでもかんでも瀬織津姫だといわる理由ひとつなのでは、と推察します。
一瞬にして各島々に響き渡る海水のエネルギー粒子や
星と星を結ぶ宇宙空間そのものに満ちるエネルギー粒子としての
セオリツヒメにも通じる話です。
ついでに書くとこの性質はアルクトゥルスにも似ていると感じます。
なんでしょうか、今日はこの話を書く予定ではなかったのですが(笑)
流れによってこのような話題になりました。
25日に向けての制作で、
昨晩は釉づけをいたしました。
写真のうつわ、片口鉢は注ぐうつわの形です。
実際には普通に鉢として使われるもので
注ぎ口は装飾とされる伝統的な形状です。
うつわとえいば、
輪と成り結ばれている円形の口が普通ですが、
注ぐ口=突破口があることで
片口のうつわのエネルギーはやはり滝口に似ていると感じます。
滝・・ここも瀬織津姫に繋がりました。
賢治さん。。それとも岩手という土地なのでしょうか、
今の制作には始終瀬織津姫のエネルギーを感じるので
こういうお話にどうしてもなってしまいます。
さて、お話しを冒頭に戻して
しずくの一粒一粒を島のように見立て
筆づけで透明釉の海を重ねつけてゆきます。
ラスター釉のしずくが海に浮かぶ島のように見えます。
釉づけがおわりました。
次の次の窯で焼成する予定です。
うまく完成しましたら、25日に会場にてどうぞご覧くださいませね。
『語りと笛とうつわの会 ~宮沢賢治の宇宙』
2023年3月25日(土)
14時開演(ご入場は13時30分より)~16時30分閉場
会場 garden &spaca くるくる
鎌倉市由比ガ浜2-7-12
・鎌倉駅西口より徒歩15分
・江ノ電 和田塚駅より徒歩3分
料金はおひとりさま4440円(お茶付き)
全席お椅子でご覧いただけます。
ご予約はメールにて majo@bv.moo.jp まで
お越しをお待ちしています。