10周年企画展『箱舟が地上におりたその後で』

10年来のお付き合い頂いている
神戸のgallery ARCAギャラリーアルカさん。
現在10周年企画展を開催されています。
この節目にあたって、MAJOからも作品を出展させていただいているのですが、
オーナーさんがブログにてご紹介下さいました。
https://ameblo.jp/tane320/entry-12793371522.html
 

 
ARCAさんの10周年にちなんで
写真はちょうど10年ほど前に制作した作品です。
更に遡ってスペインの窯元に国際文化交流の
インターンで住んでいた時に、
タイルの存在は
スペインの陶芸世界では中心的なものであると肌身で感じました。
絵画のような陶の絵付け技法も現地の陶芸家の方々に学びました。
やがて帰国してから日本でタイルをつくる職人さんを探し、
ご縁に恵まれて、専門職の方から
手作りの素焼きのタイルをお分けいただくようになりました。
ちょうどその頃、ARCAさんとの出会いがあり、
初めて日本でタイル画作品をお客様にお迎えいただいたのも
ARCAさんでだったと思います。
いまはもうタイル職人さんもご高齢と成り引退されて
タイル画の制作という物自体きちんと作ろうと思えば
やはり専門職の方にタイルはお願いしたいと思っていた私にとって
自然な流れでタイル画作品の制作はおしまいと成りました。
そのなかでも当時、
スペインの絶滅危惧種であるオオヤマネコを描いたこの作品は
思い出も深く、このオオヤマネコに会いに
スペインの自然保護地区まで実際に行ったことを思い出します。
優美なその姿をタイル画に留めたくて顕現となりました。
額装もスペイン製のものを取り扱っているところにお願いして
このタイルに合わせて特別に作っていただきました。

原料:陶版タイル 純金・純銀彩
サイズ:縦51cm×横20cm 幅1.5cm
 
アルカさん撮影*