殻を破る

長くお付き合いいただいている
gallery ARCAのオーナー西田さん。
元々ご商売をされているご家系だそうで
子供のころから昔かたぎの商売人の姿を見て憧れがあったとお聞きしました。
そんな基盤の上に西田さんが
お店を始められたのは10年前のこと。
言いにくいこともはっきりとおっしゃって
少しでも関わりのある世界の巡りをよくしたいと
切望される魂をお持ちのかただと
わたしも10年前から西田さんの心のあり方に信頼を置いて
いつも作品をお預けさせて頂いています。
西田さんのお店を通して
お客様ともよい関係を築かせても頂いています。 
 
この度gallery ARCA/ギャラリーアルカ の
名称変更にあたって
これまで相当苦しんで深く考えて来られたことをブログに綴られています。
 
わたしも陶芸をプロの仕事として始めてから30年になりますから
様々な経験を積み今があること、とても感謝しています。
その経験から学び
より良き巡りの世界を顕現するに当たって
この道を妨げるものを
排除せざるおえないことも時にはあります。
みんながやっているからやるのではなく、
みんなが我慢しているから我慢するのでもない。
視点をどう置くか、
自らがどうしたいのかを一番よく知っているのは自分ですから、
自分軸で動かなければ
想いや夢など決して現実にはならない。
西田さんのブログを読んで改めてそんなことを思いました。
 
以下にこの度gallery ARCA/ギャラリーアルカが
名称にzakka 雑貨と加え冠することにつきまして西田さんが綴られています。
作家にとっても大切なことだと感じますので
その一部を転載させていただきますね。
全文はこちらよりお読みください。
https://ameblo.jp/tane320/entry-12811796224.html

それでは少し長いですが
以下転載させていただきます。


音楽ライブではお金を払って入場するのに、画家の展示は無料で観れます。

それは画家の作品を買ってくださってるお客様がいらっしゃるからです。

でもその買ってくださるお客様がいらっしゃらない場合、ギャラリーも作家も当然続けていくことができません。

無料で観る人が増え続けたら、辞めざるを得ない状況にも陥ります。

「無料」という言葉に慣れ、作家やお店の時間、努力やお金が奪われてしまう。

特にアルカはレンタルギャラリーではありませんので、使用料は作家からいただかず、販売になった時のみ掛け率でいただくようにしています。

作家から使用料をいただくと、ギャラリー運営は作品が売れなくても成立します。

でも、作家は、絵が売れても売り上げに結びつきません。
売れなければマイナスです。

ギャラリーが、作家からお金を頂戴することで成立する構図そのものが、観る人からお金をいただかなくていい、という流れを導いているように思えてなりません。

アルカはこの機会に、「ギャラリー」というカテゴライズをやめ、
「ギャラリー&雑貨」というもともとのカテゴリーを店名に付けました。

屋号は変わらず「アルカ」です。

「ギャラリー」としたとたん、観るだけの人が増えるのは当たり前で、展示をするなら使用料を作家から頂戴するのも当たり前、というなら、

その「当たり前」をやめたい。

元の雑貨店に戻して、展示も行って行きたい。
その展示も絵画もあれば、雑貨も、ドールもある、というバラエティに富んだ楽しい展示にしたい。
お客様にももっと楽しんでいただけるように工夫したい。

そしてお買い物を楽しんでいただきたい。

無料で観るだけの人にいくら楽しんでもらっても、なんのメリットもないことに気がつきました。
作家にも還元できないし、ギャラリーも運営できません。

作家自身にも、展示するにはお金がかかる、場所代払って作品売れても掛け率で取られる、という状況は「おかしい」と気がついてほしいです。

お金を出すから力を出す、ということではなくて、場所代がかかろうがかかるまいが、全力で発表して、ちゃんと結果を出してほしい。
真剣に取り組んでいる作家に併走するためにギャラリーはあると思っています。

展示をするにあたって、万が一「お金出さなくていいから力も出さない」という意識が仮にあるとしたら(皆さん、全力で発表なさってる方たちばかりですが)、
それはもうおかしいということにも気がついてほしいです。

今回の展示がその負の流れに一石を投じるとまではいかないかも、ですが、皆さまのお心に留めていただければ、大成功と思います。

***以上転載ここまで。