梅採り

最近は家の庭でもすこしお野菜をつくっているのですが、
雨のおかげさまで成長著しいです。
 

わたしが長年住んだ東京の地元・亀戸のかつての名産、
いまは絶滅危惧種の亀戸大根。
亀戸が産土のわたしが育てさせてもらってもいいのかな・・と
自然農の種をおゆずりうけたのを今年は蒔いてみました。
芽が出てきました*
 

じゃがいもや、勝手に生えてきた紫蘇、
中央で陽が当たっているふさふさの葉っぱはディルです。
去年地元農園さんから種をいただいたものが育っています*
ディルの葉は刻んでスコーンにいれるのが大好き。
今年もディルスコーン*作れるとよいなと思っています。
 

こちらは香高いミント。
葉が厚めなので、てんぷらにしてポテトチップみたいに食べるのも美味。
植木鉢で育てていたものをこの春地植えにしたら加速的に伸びだしました。
 

3年位前に食べた自然農のレモンがあまりに美味しくて、種を植えました*
これまでの3年間はゆっくりの成長で
実は成らないかもしれないな~と思っていたのですが、
今年はやはり成長が急激で、レモンの本気が伝わってきます。
実も成るのかも。
 

ちいさなコンテナのイチゴも実が成り始めました。
蝶々や蜂などの虫もたくさん飛んできます。
このイチゴは去年、根切り虫にやられて全滅したと思いきや、
種が知らずに飛んでいて勝手に生えてきたものを見つけて大切に育てました。
自然ってすごいですね。
 

こちらも自然農の苗をいただいて育てている空豆。
空に向かってるから空豆なんだなあ。。とつくづく。
 

大好きなよもちゃんはもっぱら天ぷらに。
こまめにいただいているので、なかなか大きくならず。。感謝です。
 
 
それから今日は、
地元農園さんから『梅の収穫できますよ』とのご連絡が*
なんと!今年はやけに早いです。
何故か年々早くなってるんですよね。。と農園さん。
 
そんなわけで早速農園さんのあるお山へ行きました。
 

私はここの梅の木が大好き。
今年も会えて心から嬉しい。。なんて話しかけたりして。
樹齢100年を超えて昔からここに生えているのだそうです。
 
農園さん曰く、
梅は去年大豊作だったので今年は少ないかな、と思っていたら
今年もかなりの豊作だそうで。
日本ミツバチを飼い始めたからも、とおっしゃっていました。
自然の巡りの豊かさですね。。

ひとつぶひとつぶがいとおしくて、
ひとつぶごと、ありがとう*といいながら採らせていただきました。
ほんとうに嬉しくて・・ちいさな子供のころから梅は大好き。
 
梅の木の下に居ると眠くなりませんか?
実を採らせていただきながら、あまりに心地よくて眠くなってしまいます。。
 

 
 

うちに来てくれた子たち。ありがとう。
 
 
 

ニホンオオカミ

 

何故だかわかりませんが
ニホンオオカミのモチーフは私の作品の中に度々登場します。
 
この何故だかわからない、
というところをさらに深く注視してみれば、
そこに、魂の・・望郷のような、ものを感じているようです。
 
 
シリウスの使いとも言われて居るように、
オオカミには星や宇宙を感じます。
ヤマトタケルに付き添うように居る
2頭のオオカミたちが視えることもあります。
魂の断片的な記憶のようです。 
他の次元の惑星から一緒に方舟に乗って
この三次元地球へやってきた仲間なのかもしれません。。
 

天から地へ
空気を孕んだ頬、あごの形、体を渦巻き通り抜ける風、大地に張る前脚。
「ミカカミ」展示風景より。
写真はギャラリーアルカさんよりお借りしました。


 
一時、ニホンオオカミのことが大変気になって、
さまざまな文献を読み漁っていたことがあります。
ニホンオオカミは明治時代に絶滅したと言われてきましたが、
実際には、昭和40年代まではっきりとした目撃記録がいくつもあり、
政治的な理由でニホンオオカミは絶滅したことにさせられた、と
わたしは読んでいます。
つまり明治時代、日本の民族文化の拠り所となるものが
つぎつぎに奪われた一端としてニホンオオカミがありました。
以前おぼえがきにも書きましたが、
明治時代に社名やご祭神を変えさせられた事任(ことのまま)八幡宮のように、
そういったそれまでの日本の伝統や民族的な土着の文化を奪い、
統括者の都合の良いものに置き変えさせられるようなことが
この時代、日本各地で行われていたのでした。
 
それだけ、ニホンオオカミは日本人の根幹に深く息づいていたとも言えます。
統括者がそのままにして置いてはいけないとおそれるものとして。
ニホンオオカミは、
日本人との間で可視不可視の霊妙なる文化を作ってまいりました。
昔話など見ても、西洋の大陸オオカミの扱いと、
ニホンオオカミの扱いはかなり異なるように感じます。
赤ずきんちゃんのように悪者のような扱いが多い西洋の一方で、
日本では実生活の中では家畜や人を襲うものとしておそれられつつも、
神域に住む守護の存在ようなイメージも合わせ持っており、
狛犬の代わりにオオカミを置く神社もありますね。
実際の記録で、
森に入った人の後を、襲うわけでもなくついてきて
里山の村まで見送ってくれるという言い伝えが多数あり、
ニホンオオカミに何故そのような習性があるのか
理由が分かっていないのだそうです。
 
骨格標本やはく製などから、
大陸オオカミとは全く別の流れを汲む種だとも言われています。
(その識別をされたニホンオオカミ研究の第一人者の方が
90歳を超えるご高齢になり、
以降識別ができる学者がいなくなったと言われていますが、
最近の本では、ニホンオオカミも大陸オオカミと同じ種だと
書き換えられているものがあり、
何故にそのよう書き換えられているのか不思議です。。)
 

 
遠吠えについて。
ニホンオオカミの頭蓋骨はお守りのようにして
各村に納められている地域もあるようで、
骨を粉にして薬のように使っていたというお話があったり、
あるいは頭蓋骨をなにか目に見えないものへとつながる物種とするのは
日本のみならず世界各地のネイティブな民族文化にみられますが、
その理由の一つは響きにあるのかもしれないとも、感じています。
交信機として頭蓋骨を響かせて立ち上げていくエネルギーは、
わたしも海や山でうたをうたっていると感覚的にわかります。
オオカミも遠吠えをします。
その響きのエネルギーは天に向かって交信しているように、
祈りに似た尊い響きに感じられたのではないでしょうか。。
 
足を大地に張って、頭蓋骨を響かせ遠い銀河とつながる。
天の星のエネルギーを大地に降ろす者として。

出展中の作品「顕現 ~日本狼 風の声 」制作中から

 
 

 
おまけのお話になりますが。
 
毎年ギャラリーアルカさんでの個展の際には、
作品の設営はすべてオーナーの西田さんにお任せしています。
いつも作品のエネルギーの流れを汲んで的確な設営をしてくださるからです。
ですから今回も私の方からは「こうしてください」ということは一切なく、
すっかりお任せにさせていただいたのですが。。面白いことが起こりました。
 
まずはこちらご覧ください。
わたしが今回の作品を窯出ししてすぐにぱっと直感的に並べてみた写真です。

 
そして個展初日の前日に
西田さんより『設営終了しました』とお送りくださった写真がこちらです。

 
他にも作品もその組み合わせも様々に考えられる中で、
よりによっての
鏡とオオカミのフォーメーション。
しかも同じように円陣に組まれています。
 
やはり宇宙から降ろしてきたものが同じだったという事でしょうか。
本当におもしろいです。
 
  
  
◇gallery ARCA企画
MAJO個展
『ミカカミ - みらいからきて みちのかこを つくる – 』
 
5月1日(日)~5月31日(火)
12時~18時 水・木定休
神戸市中央区北長狭通4-7-3-201
tel.090-6323-2037
https://atelierseed.shop-pro.jp
   
作家在廊
29日15時ころ~閉店まで
31日12時から16時半まで
会場にておまちしています。
 
 
また、ギャラリーアルカさんのネットショップからも
今回個展の作品ご覧いただけます。
https://atelierseed.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1978195&csid=22&sort=n
 
実店舗での展示と合わせまして
どうぞよろしくおねがいいたします。