庭で

 
気持ちよさそうにしている人がいます。

 

 
雨が続いて
晴れても湿度が高いので
なかなか乾かなかった「みかぼし」です。
 

日なたの場所が移動するのに合わせて
そのときどき庭のあちこちに居るみかぼしです。
今は小さな畑の中に。 
 
 
この大きさのものは特に慎重にしっかりと乾かさなければ
焼成した時に割れてしまいます。
急いでいるからといってドライヤーなどで乾かすと、
形もゆがみますし、やはり割れてしまいます。
人の都合は押し付けられないのです。
ですから、わたしは陶芸を始めてからそんな失敗を繰り返して
「あきらめる」というとても大切なことを学びました。
それは土の心を知ること、
自然の流れに任せる、という
とても大切なこととイコールでしたから。
それに、
あきらめずに必死に頑張って
たとえ人の都合の締め切りに間に合ったとしても、
じつはそれは、いま俯瞰で振り返ってみれば
締め切りに間に合うこと自体は
たいして重要なことでもないのでした。
 
みかぼしは七日間かけてゆうるりと乾かしました。
 
乾いたみかぼしに
筆を舞わせ
うたいながら
釉をつけ、
今夜は窯焚きをします。
 
 

乾燥を待ちながら、今日のおやつに古代小麦で
キャロブ+シナモンと、ターメリック+ごまのクッキーを焼きました*