今回出展予定していた作品すべて無事に焼きあがりました。
陶芸の工程の中で最も重要な変容が起こるのは窯の中です。
しかし高温の窯の中で起きることに人が手を出すことはできません。
ですから窯が冷めてふたを開けるまで、
(作る方法によってはおおよその見当はつくにしても)
ほんとうの実際には
作品がどのように焼きあがって出てくるのかはわかりません。
毎回ドキドキしながら窯のふたを開けます。
今回すべての作品が無事に窯から出たこと、とてもほっといたしました。
今回はすべて新作で出させていただいていますが、
釉薬は、
絵のついた部分に施されているものと
うつわの外側に施されているものは
全く別の釉なのですが、
一見してそれとすぐにはわからないよう全体的に白い器に仕上げました。
内側の釉は透明度高く、
けれど貫入(文様としての細かなクラック)が美しく入る釉。
外側の釉はマット白色で、植物の灰が合わせられています。
外側に施した釉は下の写真のように
ところどころたなびく雲のように草木の灰の跡がでています。
磁器のまっ白さとはまた異なる、
こういった植物の灰、鉱物の粒など、
土ものの自然の現象の現われをいとおしく感じます。
土ものの味わいを好むのは、
山で摘んだ野草を食したり
自然農のお野菜の生命力が素のまま体中に響き渡るのを好むことと
似ているのかもしれません。
本日より始まりました。
どうぞよろしくおねがいいたします。
点滴堂企画展
『庭のお花の妖精』
10月12日(水)~23(日)月・火定休
12:30~20:00
会場/ 点滴堂 http://tentekido.info
東京都武蔵野市中町1-10-3 2階
tel.090-6796-5281
※作家の在廊はありません。
~点滴堂さんHPより~
三鷹駅 北口 歩いて5分、
「点滴堂」はギャラリースペースのあるブックカフェ。
ちいさな店内にぎっしり詰まった書棚の古本はすべて販売してます。
作品の展示を楽しみつつ。
お気に入りの1冊を選びながら。
おいしい珈琲をご賞味ください♪