海からの贈り物 ~点滴堂企画展

思えば人魚が点滴堂さんとのご縁を結んでくれました。
 

 
2017年ころ?の人魚のテーマの企画展。
あのとき出させていただいた沢山の人魚の作品たちも
いまはこのふたつの青い小皿だけが手元に残っています。

現在、星と海からの贈り物という内なるテーマで
点滴堂さんに人魚のうつわも出させて頂いています。

カップの内側に施したラスター(虹彩)釉は
スペインの窯元にいたときに出会ったペルシャ由来のガラスの技法。
お飲み物を入れると水面下でより一層
美しくあやしく輝き
揺らめきます。
 
 
◆点滴堂企画展『星降る夜のクリスマス・2022』
12月14日(水)~12月25日(日) 月・火定休
12:30~20:00 ※作家の在廊はありません
会場/点滴堂
http://tentekido.info
東京都武蔵野市中町1-10-3 2階 tel.090-6796-5281

 
 
 

名医

松山の自然歯科が東京に出張診療されるとのことで
すぐに申し込んだ。


 
これまでにもおぼえがきに何度か書かせてもらっている自然歯科。
8年前に松山で診ていただいて以来の久しぶりの診察です。
 
私は18歳のときに地元の歯医者で、
歯の根本からめちゃくちゃにされる心ない治療を受けて
それ以来30年以上その歯でずっと苦しんできました。
 
良いといわれる歯医者を渡り歩いて、
現行医療の歯医者に最後にかかったのは
銀座の、紹介された歯医者で
腕の良い歯科医ではありましたが
結局のところは現行医療。
料金も高くなく、腕もよい、学会にもよく出ていて
きちんと最新の治療を勉強されている、と界隈では評判の歯科医でしたが、
(それは今の私には真逆の価値観とわかりますが)
当時は一般的なことと思い込んでいましたので、
その歯医者にも長年通っておりました。
そこをやめたのは、その歯医者の虫歯治療の最終目的が
インプラントだと聞かされたからです。
 
安い料金でちびちびと削り、かぶせものをして・・を繰り返す。
それも最終的に大きな収入がまっているからこそ。
そういった道筋が見えてしまいました。
ちびちび削られたら、いつしか歯がなくなってしまうではないか、という
私の懸念は当然至極で、もうその ”一般的な” 道筋には乗りたくない、と
必死で別の歯医者を探しました。 
そうして見つけたのが松山の自然歯科でした。
8年前のことです。
 
藁をもすがる思いで、メールで事情をお話して予約を取り、
松山へ飛行機で飛び、一泊して、診ていただいたところ、
『遠くからきていただきましたけれど・・治すところは何もありません。
かみ合わせもよいです。』と言われました。
『現状を維持することを大切に。』
『歯を食いしばるような生き方はやめる。』
『柔らかいものを食べる、歯に詰まったものはとる。』
『道後温泉にでも入って帰ってくださいね*』と。
そして最後に
『歯医者が言うのもへんかもしれませんが、
あまり歯医者に行かないように。あまり歯を磨き過ぎないように。』
死にそうな顔で訪れた私でしたが、
帰りは笑顔で診察室を出ました。
期待していたとうりの本質を診る歯医者さんでしたが、
現状維持を大切に・治療せず・とは思いがけなくて、なんとも嬉しかった。
物理的な治療はなくとも、心が透き通るようでした。
それを治療だったといえるのかもしれません。
  
藁をもすがる思いで当時の私がみつけた自然歯科のホームページです。
http://www.sizensika.sakura.ne.jp
診療を受ける前にこのホームページを精読して、
ここなら!と思えた直感は見事にあたりました。
名医だと思いました。
実際、
私の診察の順番の前に治療を受けていた患者さんは、
『アメリカにもこういう歯科医はいない』と、
わざわざボストンから来たとおっしゃっていました。
 
自然歯科が名医なのは、
根本治療に視点を置いて診たとき歯医者ができる限界を知っている、
というところです。
歯は当然その歯の持ち主のもの。
虫歯にしてもかみ合わせにしても、
歯の持ち主の生活習慣のなかで育てられるもの。
その自然の動きを最低限妨げないような治療・・それは生き方指南。
私が学んだ生き方そのものに通じる気功と同じです。
 
30年以上歯のことでずっと苦しんできた私が、
そのときに診て頂いて以来8年間もまったく歯医者にかからないなんて青天の霹靂のことでした。
それが
少し気になるところが出てきた矢先の、
東京への出張診療とのことでしたので
すぐさま申し込みさせていただきました。
 
口内の状況は少しずつ8年かけて変わってきており、
以前診ていただいたときのカルテと照らし合わせて現状を診て頂くと、
強くかむ場所が8年前とは真逆になっている部分があったり、
根の状況も変わっていたり、
とても繊細に診ていただいての治療でした。
極力ケミカルな薬品を使用せず、
使うものはなるべく体に害のないもので、そういった配慮も信頼できます。
 
今回の終わったときには、噛むってこういうことだった!という
すっかり変わってしまっていた治療前までの自分の口内との違いが明らかでした。
近年は奥歯ががちがち当たるので、ますます奥歯が弱っていましたが、
治療後は、ほほえむときにつかう口角を上げる筋肉を使っているのも新鮮です。
顔が変わるかも、とも思いました。
 
一番問題がある奥の歯は、
すでに12年前から、歯医者で『これは普通は抜く歯ですよ』と
言われてきたものを死守してきた歯で、
この歯を抜いてはいけない、という直感的なものでした。
8年前の自然歯科ではこの歯についてはなにもいわれませんでしたし、
今回は、
『現時点で支えとなっていることを確認させていただきました。
(抜くとバランスが変わります)』とアドバイスされました。
『ここまで頑張ってくれている歯ですから、感謝ですね。』とも言って下さり
おおげさなようですが涙が出そうでした。
言葉にするのが難しいのですが、この歯がなくなってはいけない、という
私の直感でしかなかったことが、今回診ていただいて名医の保証付きとなりました。
 
『できることをお手伝いさせていただきました』とおっしゃる自然歯科を後にして、
翌日から調子が良い。
体に流れるエネルギーの流れが変わりました。
いや、治療中からエネルギーがどんどん変わっていくのがわかりました。
体の右側がむくみやすくなっていたのが、今は流れているのが分かります。
 
自分の口の中で何が起こっているのか、
まずは自分がきちんと今の姿とお付き合いし、愛して大切にして。
外からの手が加わる治療はそのあとでよい。
そんな生き方のターンが心地よい。
何にも脅かされないし不安にもさせられない。
なぜなら自分の歯のことを自分が一番よく知っているから。
 
どんなに悪く見えても弱っていても、
ひとつの歯がとてもかわいいと思えることがまず大事。
そして本心に訊かずに、一般的だから、治療費が安いから、家から近いから、
そんなところに引き渡しては決してなりません。
私は、前述した一般的な銀座の歯医者の治療プランはどうしても受け入れられなくなりましたが、
自然歯科医の治療プランが、気持ちが、とても好きなのでそう思ったことを素直に書いています。
30年以上の苦しみがこういう気持ちを育ててくれた。わからせてくれた。
それは歯のことのみならず人生すべてにおいての宝物と成っています。
私の弱くかわいそうだった歯にいまは深く感謝しています。
 
そして今回も1回の治療で終わりました。

ありがとうございました。
 
 

最近の朝昼ごはんメモ

寒くなってめっきりと揚げ物が増えてきました*

オーツ麦入りりんご酵母のドーナッツ
大根の天ぷら*葉も根も美味しい。
今冬初の椿の天ぷらです*
南スペインの故郷の郷土料理ソパイパ*
かなりうまくできました*

 
家で作る食事では肉類・魚介類は食べないのですが、
(ある日『なんか要らないかな~』って思ってから買わなくなりました)
そのせいなのか冬になると自然と揚げ物が増えてきます*
 
2016年にお米と食品添加物のアレルギーがでてから、
食生活が一変して、
それ以来本当に食べたいものが明確になったのですね。
体が欲するものは、ちゃんと体からのサインが来るので、買い物もシンプル。
ここ近年ありがたいことに農園さんとのご縁が出来てからは、
日々の買い物=農園さんの畑 と成りました。
庭の畑がさらになんとかなったら(なんとかするのが大変なのですが)
そのうち冷蔵庫も要らなくなるかもしれません。
料理のたびに、ほしい野菜の葉っぱを
庭で1、2枚とってくればよいのですから。。理想です♪