企画展 ~うすゞ 兎面

古来の言伝えより
うさぎは月を見て懐妊する とあり、
古い染付の器などには満月とそれを見るお腹の大きな兎が
吉兆の伝統柄として描かれておりました。
旧世界の振動の中では
いつしかそういったエネルギーの道も廃れて途切れてしまっています。
 
ツクヨミとコンタクトするようになり、
なにか心から湧くようにして
あたらしい時代のうすゞの兎面が浮かびました。
 
うすゞの月面は先日のおぼえがきでご案内させていただいたように
皆既月食を経てさらにいっそう輝く満月でした。
http://majo.moo.jp/oboegaki/?p=11541
 
そして今日ご案内させていただく兎面の白兎
(実際にはラスタ―彩を施しましたので虹色の兎)は
満月を見て懐妊している様子を描いております。

うすゞは、満ちて輝く物種。
振り払い浄める物種。
音開きの物種。

おなかの大きな兎の背景には渦巻く波紋を彫りました。
 

持ち手部分はくるりと回転が加わったつくりで、
じっさいにお手に取っていただくとよくわかりますが
川の前で、滝の前で、泉の前で、海の前で、うすゞを振る時、
人の手の指にやさしく、しかししっかりとなじみます。
把手がくるりと回転しているおかげです。
 
そのほか技法的には、
兎の部分、
六角の部分、
そして波紋の部分、と
三か所異なる釉薬を(目視で見分けはつきませんが原料が異なります)
筆塗りで塗り分けてつけています。
要領の良い方からは、
なんと効率の悪いことをしているのかと驚かれますが、
純金やラスターそして緋(火)色が
それぞれに素の美しさを最上の状態で輝かせるために
もっともよいと思われる手段で制作しております。
そのための私のこれまで28年間仕事として行ってきた陶芸の
経験と直勘が活かされていると感じられる手法です。
 
あらためまして
うすゞを振っていただくことは
天を含めての大地とのひとつの共同創造のようなもののように感じています。
クリアな振動というはじめの一歩が、そこから始まります*
 
なにはともあれです、
かろやかな時代と成りました♪
祝いのうすゞ
ピンとくる方のお手元にお届けできますように*
 
 
ただいま東京三鷹の点滴堂さんと
神戸元町gallery ARCAさんにて
企画展に参加させていただいています。
うすゞを直接お手に取ってご覧いただけます* 
 
◆点滴堂企画展『兎迷宮』
1月11日(水)~29日(日)月・火定休
12:30~20:00
会場/点滴堂
http://tentekido.info
東京都武蔵野市中町1-10-3 2階
tel.090-6796-5281
 
◆gallery ARCA企画展
『飾りたくなる作品展』
1月8日(日)~31日(火)水・木定休
12:00~18:00
会場/gallery ARCA
https://atelierseed.shop-pro.jp
神戸市中央区北長狭通4-7-3 201
tel.090-6323-2037
 
◇MAJO net shopにても現在販売しております
https://majoceramica.cart.fc2.com/ca23/218/p-r23-s/