工程 ~矛先

 

 
今月に入って湿度の高い日が続いていたので、
大きめの作品が見事に全く乾かずに一週間が過ぎて、
これはもう乾かない作品は
今回の出展をあきらめないといけないかもしれないな、
と思っていたのですが、
昨日と今日の二日間のお天気のおかげさまで
みるみる乾いてくれたので、
今回制作した作品すべて
焼成が間に合う可能性がでてきました。
 
 
陶芸を仕事にしてから
一番の学びは「あきらめる」ということでした。
 
どんなに人の都合で急いでいても、
しっかりと乾燥していなければ
その作品は焼成時に爆発して壊れます。
(湿度と熱と収縮率の関係)
無理に急いで人工的な風や熱で乾かそうとすると、
小さな作品はそれも可能かもしれませんが、
塑像的な作品や大モノは、ゆがみとひずみが起きて割れます。
 
そんな経験諸々の中から 
土を相手にしては急ぐということができないこと、
そして結局あきらめることを覚えたおかげで
自分の内に在った沢山の要らなかったものを
手放すことができました。
 
自然の流れを読みながら波に乗って
後は手放してまかせれば成るように成ること。
「あきらめる」はもう一つの自由の扉のカギであること。
土が教えてくれました。
 

 
よろしくお願いいたします。 
 

 
 
MAJO作陶展 ceramic work 『玄 双つの月』
 
◆9月17日(土) 展覧会13:00-15:00
 15:30~17:00特別ゲスト・大塚惇平さん
 ※17日は15:00以降は下記演奏会ご予約の方のみご入場頂けます。
 
◆9月18日(日) 展覧会12:30-18:00
 
会場 garden & spaceくるくる 鎌倉市由比ガ浜2-7-12
   ・JR、江ノ電「鎌倉」駅 西口 徒歩15分
   ・江ノ電「和田塚」駅  徒歩3分
 
私ことMAJOは両日在廊しております。 
 
 
***special***
 
◆9月17日(土) 15:30-17:00
 ゲスト 大塚惇平さんによる
 土の弦楽器「みかぼし」 演奏 & ヴォイスワーク
 
◆入場料 4000yen (定員10名様)
 
◆ご予約
 メールにて majo@bv.moo.jp までお申し込み下さい。
 
 
今年七夕のアチューメントにて土の弦楽器「みかぼし」で
深淵なる内宇宙的即興演奏をして下さいました
笙と和琴の奏者・大塚惇平さんをお招きして、
このたび「みかぼし」の演奏、笙の演奏、ヴォイスワークを
この個展に連動して開催して頂ける運びとなりました。
大変貴重なこの機会、
ご縁ありますようでしたら是非のお越しをお待ちしております。

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ゲスト
大塚惇平 (笙 / うた)
https://ohtsukajumpei.com