なにもかも瞑想的。
数年前に初めてHOUSE1891さんを訪れたとき
室内の何ヵ所かに飾られていた
藁で作られた素朴な馬が胸に飛び込んできた。
『これは何ですか?』
この時、初めてわかなさんとお話しさせてもらうきっかけとなったご縁結びの藁の馬は
佐渡のしめはり馬と言うのだとわかなさんが教えてくれました。
今月のHOUSE1891さんでは、
ギャラリーの展示も
わかなめしも
言葉や頭ではなく
たましいで受けとるものがあまりに沢山輝いていて
ついぼーっとしてしまう。
高振動の世界からの沢山の情報で溢れてる。
私はもう目がはっきり開けていられなくて
半分寝ているような瞑想状態になることを止められない。
*
草ノ日 馬ノ日
矢谷左知子さんの展示には
こんな風に言葉が添えられていました。
『すぐそばに、
自分よりもずっと前からそこに居るものたちも、
それらを素材に使わせていただこう、
ある日、「草の布」つくりがはじまりました。
栽培はしない
人の管理から免れ、自力で生きているものたち
そうしたものと一緒に創造をしていきたい
と、思いました。
1993年から2005年まで、『草の布』作家として活動していましたが、
当然に作家活動をやめました。
その間、ほんとうにたくさんの事柄が紡がれ
草からはさらに受け取るものが深まりました。
目に見えないもの
形に残らないもの
言葉にできないもの
私個人ではないもの
馬からも授かります
~以下略~』
左知子さんの
芋蔓、葛の繊細緻密な織物は
言葉で語られるどんな民話よりも
生々しく本質に近いと感じる。
宇宙的編成を遂げて目の前に在る。
だから
変性意識にダイレクトにアクセスしてくる
だから
眠くなる
ぼーっとしてしまう
わかなさんの声がわからなくなるくらいに。
私は別の場所に連れて行かれてしまった。
*
今回佐渡からやってきたというしめはり馬は
まだ藁が若々しい草色を残して居ることに
心震えました。
ここから月日を経て黄金色の馬に変わっていくのだ。
初めての出会いから本当に様々なことがあった偉大なるこの数年を経て、
今日私の部屋にも青きしめはり馬がやって来ました。