たいらけくやすらけく

 

 

  
 
ひとりひとりがひかりのはしらとなり
天地結びますように
 
目と目を合わせれば
それだけで微笑(ほほえみ)かわす古い記憶を
たましいの奥よりよびさましますように
 
それぞれの星の生まれびとのたましいたちが
みちのかこをともに創造しますように
 
おおうなばらのみなもとのははなる
てんのめぐりのめあてのちちなる
みなみなさま
 
豊潤なる山よりいずる水は
とどこおることなく
清らかないすずの川より
天と人とのあわいを経てもなお清らに
みなくちより大海(たいかい)へと送らるる
 
ふかくふかくに天(あま)と海(あま)ありて
すみやかにすこやかに
糺(ただ)しくきよらに
むすびなおしうまれなおす
 
あめのむらくもの剣
あめのみかぼしの封印を解き
 
たいらけくやすらけく
きこしめせと
かしこみかしこみももうす
 
 
 
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今日ヤマトタケルの湧き水を汲みに参りましたら
女のひと二人がお水を汲んでいらしていて、
『こんにちは』といったら
鈴の鳴るようなきれいな響きの二重奏で
『こんにちは』と返してくれました。
それから
『お水汲んでください』と私に場所をお譲り下さって、
お二人はそのまま拝殿に上がってゆかれました。
 
わたしがお水を汲み終わって拝殿にあがったら、
きれいにお掃除されていて
さっきのお二人がしてくださったのだと思いました。
 
いちばんはじめにこの神社にきた時は
鈴紐は崩壊、紙垂も注連縄もボロボロ
境内の枯葉も
もう長いことお掃除されずに積もっていたのに
いまは見違えるようで、
ここに来られるお一人お一人ずつの手によって
いつしかこんなにきれいに成っているお社にいて
みんなここのお水とお社の大地がだいすきなんだなあと
改めてうれしくて喜びに満たされていました。
 
そうしたら自然に祝詞が出来ました。
 
ですからこれは、
今日ヤマトタケルの湧き水のところで生まれた祝詞です。
 
今日も豊潤に湧き水が湧いておりました。
山がたっぷりと水を含んでそれが流れてくれているので
山の中も、そこから吹いてくる風も
ひんやりと涼やかです。
 
ありがとうございます。