土のシンギングボウルにご興味くださいまして
いくつかお問い合わせもいただいております。
ありがとうございます。
ひと月ほど前に
土のシンギングボウルのご依頼いただきましたので
ご依頼主さまにご許可いただきまして
このひと月の間の工程をご参考までにご紹介してみますね。
現在ご依頼をご検討くださっているかたのご参考にもなればと思います。
ご依頼主さまにご縁のある土をお預かりいたしました。
こちらのシンギングボウルは
ご依頼主さまにゆかりの深い土を使い制作させていただいております。
お預かりした土を胎土(土の楽器のベースとなる土)と合わせる前に
土の調整をいたします。
まずは水ヒという工程です。
数週間からひと月ほどお預かりの土を水に浸します。
水に浸けることで、余分な成分をより分けたり、
水に溶ける成分を溶かしたり、
また土の粘度を上げることにも成ります。
水ヒにより水に溶ける成分は溶け、
また浮遊した物は取り除いて、
そのあと板に上げて土を一度乾かします。
なるべくお預かりした土のすべてを使用したい故に、
決して合理的ではないのですが
まず水に浸けてから乾燥させる、という工程をとっています。
乾燥した状態の土。
こちらを陶芸用のすり鉢でさらに細かく砕いてゆきます。
細かく砕いた後、さらにふるいにかけて
大きな粒と細かい粒とをより分けます。
より分けられた細かい粒子。美しいです。
今回のご依頼主さまは、
先月開催させていただきました
諏訪のリトリートにご参加くださっており、
はからずもそのリトリートのなかで
縄文の遺跡でおこないました土のワークで使用した陶土を
今回ご依頼主さまとご縁があるものと思いシンギングボウルの胎土(土の楽器のベースとなる土)として、使用させていただくことにしました(上写真)。
諏訪の縄文の大地のエネルギーが転写されて
この土、かなり波動高くて素晴らしい状態です。
そしてまたなんともはからずも
諏訪の森の奥の湧き水でこの土を練り上げる
という、とても自然な流れで
ひと月前にお預かりしました土が
ご依頼主さまのその後のご動向に沿って見事につぎつぎと調和して、
胎土といい、練り上げるお水といい、
お預かりしたご依頼主さまにゆかりの深い土と合わさって
シンギングボウルというひとつの形に集約してゆくのを
こうしてじかに土に水に触れながら感じさせていただけて感激です。
こういうお仕事をさせていただけて本当に幸せです。
練り上げた縄文の大地が転写された胎土に、
お預かりした大切な土を合わせたところです。
何度も何度も練り上げて、
お預かりした土と胎土をなじませてゆきます。
ひとかたまりに練り上げたところで
またしばらく封をして寝かせて自然のままに更になじませます。
ご依頼からひと月とちょっと経ちました今日、
ここまでの工程に辿りつきました。
土がなじんだら、
いよいよシンギングボウルの成形に入ります。
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ご依頼主さまより土をお預かりしてから
完成まで約ふた月の時間をいただいています。
ご依頼主さまとほんとうにご縁の深い
唯一の妙音を奏でるシンギングボウルとなります。
どのような音をかもしだすのかとても楽しみです。
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